最終更新: 2024-01-07 (日) 00:21:21
断片である他の二人同様中途半端な長さの銀髪に、血のように赤黒い双眸を持つ。
悪魔の羽根は四枚ある。魔力の強さによって枚数は変わってくるのだが、ゼルフィルの場合元の人間である『トキワ』の魔力が強大だったが故、それが反映されている。
シャインに属し、参謀的な役割を担う青年。基本的に敬語を崩す事はないが、それが逆に当人の残虐さを強調しているようにも見える。余裕淡々な調子を崩されてしまうとようやく敬語が外れ、元の人間と同様の口調になる。
ユーサと同様、実は様々な感情を自分の中に隠すのがかなり得意であり、終盤まで彼の真意を一行が知ることはなかった。
トキワ=アエーシュマの分かたれた魂を持つ一人。彼の魂のひとつを半ラルウァとして蘇生させられ、ソーレに従う傀儡であり彼の影武者として、《輝陽 シャイン》のリーダー役として勤めさせられていた。
主に彼の(禁忌的な部分以外の)力を継承しているが、その代償か記憶は靄がかかったように断片的にしか持っていない。
トキワが魂を砕かれたのち、辛くも逃れた末に現代で目覚めた時、不運にもソーレの周りで目が覚めてしまった断片のひとつ。魂をラルウァとして捻じ曲げられ、彼の望むがままに行動をさせられていたのを苦痛に感じていたものの、自分ではどうする事も出来ず、従うしかなかった。ちなみにサンより上の立場として振る舞っていたのも、ソーレ自身を雲隠れさせるための策。
自分がこの時代で目覚めているのなら、別の断片もまた目覚めているのではないか。そう望みをかけ従っていたところ、残りの断片であるユーサとタスクが現れた。自分程苦しんではいないふたりに無意識のうちに嫉妬を覚えたゼルフィルは、どちらかになり変わろうと考え、執拗にふたりを追いかけ回し始める。
その本心は、ソーレの呪縛から逃れること、ただひとつ。ラルウァであるが故に自害も出来ず、従うしかない自分を、かつて自分が使っていた《遺産》の銃弾で倒してもらうこと。だからこそユーサとの戦いで、避けられたはずの銃弾を避けず、あるべき場所へと還ることを選んだのだった。