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星宝/コウ

最終更新: 2024-04-12 (金) 23:30:45

 

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概要

年齢:21歳くらい
誕生日:2月19日
身長:175cm
好きな事:日向ぼっこ、お菓子
苦手な事:怒る事、身内を傷つけられる事

属性:叡智

 星が瞬く場所で目を覚ました、記憶喪失の青年。胸元のループタイで揺れる星宝石の留め具を唯一の手掛かりとし、自身についてを知るために。また、何故か自分だけが使える浄化の力で、困っている皆を助けるために。彼は今日も、異世界で星喰い達を浄化し続ける。

容姿

 多少長め(一番長い襟足が肩に付くくらいの長さ)の黒髪に垂れ目気味の紅い目。白いワイシャツの上から灰色のパーカー付きの、焦げ茶系統の色のジャケットを羽織っている。シャツの裾は基本ズボンに入れない。ジャケットはあまり固い素材では出来ておらず、容易に腕まくりする事が出来る為、ワイシャツの袖も巻き込んで腕まくりをしている。
 胸元には黒いループタイを、緑がかった蒼い星宝石がはまった留め具で留めている。
 ズボンは灰色寄りの水色のジーンズ。靴はハイカットスニーカーの黒で、紐が飾りで結ぶ必要のないタイプ。厚底とは言わないがそれなりに底は高いもの。
 身長は175cm。体格は細身と思いきや、人並み以上には筋肉が鍛えられている模様。服で隠されている肌には諸事情で切り傷が多く、脱ぐと驚かれる。

人柄

 良く言えば純真無垢、悪く言えば世間知らず。二十歳前後の青年の姿の割にものを良く知らず、子供のように好奇心も強いため、疑問に思った事は「あれは何?」と問うてくる事が多い。その割には、時に誰からも出ないような的を射た発言をし、「何故この人からそんな意見が出てきたのか(良い意味で)」とセイバーを驚かせる事もある。
 概ね翡翠の人柄を踏襲してはいるが、そこに夏名里の「自分のせいで周りに迷惑をかけたくない」想いが面倒臭いレベルで融合しているため、仲間のセイバーに対しても自分を危険に晒すような作戦を提案しがち。
 また、記憶がないゆえに周りから向けられる感情の理由が良く分かっておらず、相手の感情変化は敏感に感じ取るくせに、自身に向けられる感情にはてんで鈍感である。例を挙げるなら、大怪我をしたとしても周りから『心配』されていると思っていないので、「やだなーみんな何でそんな顔するの? 大丈夫だよ平気平気ー」と平然と怪我をした腕を振りながら言ってくる、など。体に生傷も絶えないが、それとは別に切り傷と称する類の傷跡も多い。これは翡翠同様に模倣された体を使っているせい。
 常に朗らかで、笑顔の種類が(良い意味でも悪い意味でも)多い。笑顔の裏で、悪質な部類の決意を秘めている事もある*1。喜怒哀楽のうち「怒」が抜け落ちているのか、怒る姿は余程の事がない限り見る事はない。
 翡翠の不器用を受け継いでおり、超が付く不器用。細かい作業はまず無理で、下手したら壊す。大人しくセイバーを頼れ、と蒼井や山吹に言い含められているが、自分で完結させたがるのであまり守られてはいない(これも上記の夏名里の影響か)。
 信頼はしているが、頼りきりになりたくもない。そして人一倍頑固なので、意志を曲げさせるのに難儀する。
 目が覚めたのが異世界だったため常夜の空しか知らず、蒼井悠斗と天草水樹が現実世界の青空の話をすると「見てみたい」と子どものように頻りに口にするようになった。

人間関係

  • 荊棘従道
    • 目覚めてから初めて出会ったセイバー。記憶がない彼に、便宜上の呼び名である『コウ』を提案した。例えるなら『兄』くらいか。
  • 蒼井悠斗
    • 何だかんだ言いつつも付き合ってくれる、とても頼りにしているセイバー。最終的には『ジュエルマスター』ではなく『コウ』として扱ってくれる相手。例えるなら『弟』。
  • 山吹日明
    • 歳が近いらしく、ノリ良く付き合ってくれる友人。いてくれると妙に安心する、らしい。『同い年の兄弟』のような距離。
  • オーブ
    • 『姉』か『母』。事情が事情だし負い目も感じてるけど、頼られると放ってはおけないし心配もしてる部分が『姉』。常に一歩引いたところから見守ってくれてる部分が『母』。対等なんだけど、ちょっとオーブが上かな、って感じはする。
      • まぁ正しくは『母』だが(設定的に)
  • 撫月
    • どう考えても哀れみの目しか向けられてない気がしている。

真相と結末

 彼は記憶を持たず、自分が何者かを知るために、またセイバー達が自分を必要としたために渦中へと足を踏み込んで行くが、実のところ『人ではない』存在である。オーブや撫月同様『星の子』と呼ばれるべき者であり、『大黒翡翠』と『美玲夏名里』の情報を利用し生み出された、オーブにとっての最後の希望である。記憶を無くしていたのではなく、「最初から『コウという人物』の記憶は存在していなかった」が正解。彼が感じる既視感や感情の変化は、大黒翡翠や美玲夏名里のそれであり、彼自身のものではない。このため、後述の深層世界の話では彼本人の記憶が深層まで全く出て来ない、といった事象が起きる。
 しかしながら、『大黒翡翠・美玲夏名里としての経験』(例えば生活に必要な動作や基礎知識など、所謂潜在的記憶と呼ばれるもの)は、多少なりとも持ち得ている。そのため先述した『思いがけない発言』がぽっと出てくることがあり、周りを驚かせている。*2
 胸元のループタイを留める留め具に埋め込まれた、緑とも蒼とも言える星宝石だけが、荊棘従道に『コウ』という名を与えられた彼そのもの。それを奪われれば、心は二度と戻らず傀儡と変わらぬ状態となる。
 
 浄化していく中で、様々な人々とのやりとりにて自身の正体について知ることになる。
 最終的に、ギベオン戦にて勝利はするものの彼を押さえ込むためのパワーがあとひと押し足りずに、諦めかけて俯いた先に見えた星宝石を利用することを決意する。名前をくれた荊棘従道、常に隣に立ってくれた蒼井悠斗の双方に後を託し、『最後の浄化』を試みた。
 ――結果は成功。断末魔とともにギベオンが変質した空間もろとも崩れ去り、暖かな光が頬を撫ぜた。振り向いた先で、セイバーたちは異世界で初めて『夜明け』を目にすることになる。抜けるような青空と混じり合うそれを一番見たがっていた者の姿は、そこにはなかった。

外伝などの設定

深層世界の話

表層セイバー達と行動した異世界(でもどこかしら違うところがある)
中層二人の負の部分が大量にあって抜けられない迷路みたいなの
深層だだっ広いチュートリアルの空間
  • 概要
    • ナビ役:ソウ(はむver
    • 100(よりどりみどりのヤバイやついっぱい)か0(本当に何もない広大な空間)。
      • ゼロの場合、四方八方本当にだだっ広い空間しかなくて歩き続けてても本当に歩いているのか分からなくなって気が狂いそうになるアレ。
    • ようやくなにかを見つけたと思ったら二人の記憶とか石の記憶とかばかりで本人の事これっぽっちも出てこなくて潜ってる人には馬鹿みたいにダメージ来るのにヒントと言うものが何一つない状態。
      • クリア条件:最奥のエリアのどこかにある、星宝石の留め具を見つけ出す。
  • 表層
    • 異世界ではあるが、コウと共にいたセイバー達が見ると首を捻る箇所が存在する。
      • これはコウの記憶ではなく、翡翠と夏名里が見ていた異世界を反映させている為。
  • 中層
    • 翡翠と夏名里の中層要素の複合。
  • 深層
    • 翡翠と夏名里は訪れないチュートリアルの空間は、コウの深層心理の世界の中で唯一の『彼自身の記憶の場所』となる。そこに、彼自身の心が星宝石という姿になって隠れている。
    • 『コウ』本人の関連する事だけが深層の最奥まで行かないと見つからない。『星宝石が形を取った』という言葉から、体はある意味石(本体?)とはまた別。星宝石の異常=コウ自身の変化、と考えている。最奥のどこかにある石がコウの心そのもの。

オンラインワールド

 初登場時は12歳程度の子供の姿*3。バグである星喰いを《浄化》する力を持ち、行使する際には容姿が21歳程度の姿になる。
 異世界で目覚める前の記憶がなく名前すら分からなかったが、共にいたナビゲーター:ソウにより自身の名を教えられ、同時に途轍もない悲しみに襲われる。
 以降、蒼井悠斗らと共に行動する事になる。

カフェ軸

 本編後のため、一応は人間として存在している。が、元々『星の子』であり肉体を持たない存在だったため、自身の肉体の痛みをあまり感知出来ない(感覚鈍麻)。
 カフェに住み込み、「一人で居させると何するか分からない(いろんな意味で)」という理由で、ヒスイと同室にしてもらっている。ただ気が付いた時には姿を消し、屋上だったり近所の公園だったりで昼寝をしている事が多い。また、前述の理由により厨房は危険だとされ、主にホール担当。
 経験を積んで行く中で、翡翠と同様の表情を見せたり言動が似るようになっていく。ただし、彼とは異なる経験をし、また純粋に彼とイコールではないため、どちらかというと彼の弟(=美玲夏名里の祖父)に近い。

メモ帳

  • 緊急時マスターをどう運ぶのか問題。荊棘さんは躊躇いなく姫抱っこで千里はどっちかの肩を抱えて並走、水樹は半泣きで支えながら並走、蒼井は俵担ぎにしか思えない。
    • 「あの人逃げろって言っても従ってくれないので、有無を言わさず逃走するなら有効な手段ですよ。変身してれば抱えてもそんなに疲れないし」ときっぱり言い切る蒼井悠斗。
  • 良く高所からの飛び降り→星喰いの上に乗って浄化の流れ、みたいな高所が絡む行動する。

*1 付き合いの長いセイバーには見抜かれる。
*2 ただし、夏名里はともかく翡翠は時代的に古いので、現代と齟齬が出る場合もある。
*3 元になった人物の幼少期の姿である。