最終更新: 2024-01-07 (日) 00:20:58
ワールドガーディアンに所属している、ジェダイド家の居候の青年。
栗色の短髪で、右寄りに前髪を分けている。瞳は右が濃い黄色系統、左が赤黒い血のような色のオッドアイ。
額にヘアバンドと、その上から飾り紐で巻いている。黒系統に赤いラインが入った動きやすい服装で、右胸から背中に向かって紐が付いている。また両腕には武骨なグローブを装着している。
兄貴気質な性格で、他人に気遣いが出来る男ではあるが、それらの起因は「自分が満足出来ないから」といった自己中心的で、責任感も強い。
古代文明方面の考古学に詳しいが、そもそもそちらに興味を持った理由は、自身の眼が神官シオンと同様のものだと知ったため。彼自身に記憶はなかったものの、何故かシオンのことだけ調べても飽き足らず、気が付けばそれ以外のことにも手を広げていた。ちなみに、幼少時代の経緯から幼年学校の類には通っていなかったが、ジェダイド家当主の意向から(無理矢理)通わされており、後に知り合ったイオスやハヤトにも(無理矢理)背中を押され、必要十分な教育は受けている。
勉学以外にも様々な方面で多数の者に世話になっていることを自覚しているが、幼少時代に左眼による中傷を受けた心の傷は癒えることなく、「自分は不要な人間だから」と自己犠牲心はなおも強い。自分よりも皆が優先度が高いため、平然と自己を犠牲にする選択を取りがち。
父親の記憶はなく、母親と二人暮しだった。
当時から赤い目の子供は恐れられており、左目が赤いセレウグも例外ではなく。周りの者達から恐れられていたものの、母親はそれでも守ってくれていた。
だがそれにより母親に心労が貯まり、帰らぬ人となってしまう。天涯孤独となったセレウグは、親戚が引き取りを拒んだ事もあり一時期孤児院に入れられていたが、折り合いが悪く脱走する。住んでいた家も失い、帰る場所もなくなったセレウグはスラムにある寂れた公園の遊具に住み着いた。
やがて食糧も底をつき、盗みを働こうとしたが、標的として見定めた相手がザナリアであった為、あっさりと撃退されたのをきっかけに彼女との交流が始まった。その縁もあってジェダイド家に居候させて貰うなど、彼にとって彼女との出会いは幸運であったと言える。
過酷とも言える出来事が連続した為に、セレウグ自身は疲弊し、性格もねじ曲がってしまっていたが、ザナリアやグローリー、同じ年代の子供達との交流によって、生来の穏やかな性格を取り戻す事が出来た。彼らに多大な恩を貰った彼は、それらを返す為にも、『何があっても彼らを傷付けさせたくない』と思うようになる。
ザルクダ達、ワールドガーディアンと呼ばれるようになる一行と共に行動するようになって活躍していたある日、粛清されたと言われる街へと足を踏み入れた。そこにゼルフィルとリスカがまだ潜伏しており、邂逅の後、ワールドガーディアンは敗北し、彼自身も行方不明となる。