タグ: 短編

お昼寝(莉結ちゃんとコウ)

時間の感覚など感じられない世界で、時計の短針が丁度真上を向いた頃。 黒冬は自身のマスターである莉結と、メメを連れて、繁華街の一角にあるビルの入り口に立っていた。隣で莉結が「荊棘さーん! コウさんちの荊棘さーん!」と大きな… Read more »

コラボSS(莉結ちゃんとコウ)

「莉結嬢。俺はアンタを疑いたくはなかったよ」 「え、何のお話ですか?」 「とぼけても無駄だよ? みんなから証言を得て、最早アンタしかいないと判断したんだから」 「一体、何をでしょう? 私にはさっぱり覚えがありません」 「… Read more »

即興コラボSS

※敬称略 (コウ+莉結+蒼井+黒冬) コウ 「…………」 莉結 「…………」 コウ 「……甘いもの好き?」 莉結 「好きです!(キリッ」 コウ 「よーしじゃあお茶しよう。荊棘さーんお菓子作ってくださいー」 莉結 「荊棘さ… Read more »

蒼井悠斗絆シナリオ

蒼井君の親愛会話に文つけただけ 最後やっつけ感すごい (最初期のを再録)    ■   ■   ■ 永遠の闇と星が広がる空。 俺とマスターは、ただただ言葉を発する事もなくそれを眺めていた。 嫌に眠れない夜だった。 現実世… Read more »

クリスマス時期SS2

世間はクリスマス。 赤い衣装を着た人間や、男女が連れ立って右往左往する商店街はいつもより騒がしい。 街に溢れるネオンを恨めしく睨みつけながら、俺こと蒼井悠斗は大きな溜息を吐いた。 「何でよりによってこんな日に……」 「仕… Read more »

穏やかな時間を

浄化の作業は休みだ、と誰が言ったか。 目をぱちくりとしながら意味を図りかねていたコウは、だが反論の余地もなく、問答無用で暇な時間を過ごす事を強いられていた。 「……暇だ」 一体どこから調達してきたのか、セイバーが持ち込ん… Read more »

荊棘さんと光君※メモ

「荊棘従道……」 目の前に立つ少年は、確かにそう口にした。 何も感情が篭っていない、ただただ無意識に口についたように見えた。 「荊棘さんを、知っているのか?」 驚いた顔で、蒼井が問いかける。 そこで初めて、彼は眉間にしわ… Read more »

クリスマス時期SS

「真っ赤なおーはーなーのー、トーナカーイさーんーがー」 「……お前、よく歌う気になるよな」 目の前を歩く腐れ縁の少年に、呆れた表情で声をかける。同時に吐き出された吐息は白く、寒さを感じて首元の青いマフラーを引き上げた。 … Read more »

その覚悟さえ、私は

「天王寺に話をつけに行くだって!?」 その表情は、普段の軽薄な笑顔を浮かべているあの人だとは到底思えないものだった。 びくり、と体を震わせ、ああ、やってしまったのだと自分の意志の弱さを痛感する。 「何で…何でそんな事を、… Read more »

終結世界(白夜さんとコウ)

「ここが、終着点、か」 「うぇ?」 果てしなき青が周囲を包む、広大な空間。 そこに座っている唯一の人間に、俺は声をかけた。 彼とも彼女とも取りにくい相手は、自分の他に誰もいないと思っていたのだろう――振り向き、目を丸くさ… Read more »