タグ: 短編

赤と青

「暁!」 「おぉ、悠斗!? 何お前までこっち来てんだよ!?」 「お前が馬鹿やってるからだろ! 全く、お陰で作戦が台無しだ……!」 言いながら、悠斗が剣を構える。 気が付けば、周囲には星喰いの群れ。ここから生還するには、道… Read more »

【注意】見荊

見嶋千里の興味の対象は、後を絶たない。 それは時に特定の人物だったり、敵であるはずの存在だったり、果ては世界そのものだったり。時には危険を顧みず、ひたすら“知識”を――いや、その更に先を追い求めた… Read more »

はぐれちゃった村崎君

「はぁ、はぁ、はぁ……!」 忙しなく呼吸をしながら、肩越しに背後を見やる。 夥しい黒。まるでオイルの流れ出した海のように、だがそのどれもが蠢くようにこちらを見ている。 星喰い――だがこれは、まだ雑魚と言える強さしか持たな… Read more »

はじまりのとき

目を開ければ、そこは夜だった。 幾多の輝く光こそあるが、それらはぼんやりとしていてはっきり見る事は出来ない。明かりはあるのに暗い、と感じるのも妙な話だ。 いつからそこにいたのか、何処から来たのか。 全く、思い出せない。 … Read more »

無茶して怪我した荊棘さん

ザアアアァー。 荒廃した世界の街。 華やかな壮観も、人間達が生み出す“風景が生きている”空気も、全て星宝石が生み出す瘴気に汚染されている。砕かれた硝子に映るのは、開放感溢れる青空とはかけ離れた灰色… Read more »

いってきます

修行に行く、と口にしたのは、兄弟が先だった。 「僕、明日から行く事になったよ」 「……そうか」 より強くなるための修行。安全ではないし、むしろ危険が常に付きまとう。 こうして俺に報告に来たのは、現在の近侍であると同時に、… Read more »

弊本丸の刀剣達に山姥切をちやほやさせてみた

※みかんば要素あり 本丸に帰還した第一部隊が、門から姿を現した。 本日の第一部隊の面子は、燭台切光忠、陸奥守吉行、鶴丸国永、太郎太刀。そして隊長、山姥切国広。 それぞれ大小の怪我を負っているが、この本丸の手入れ部屋は二。… Read more »