タグ: 短編

fateパロ(隆夜さん莉結ちゃん)

走る、ひたすら走る。 体力は、既にほとんど残っていない。何も履いていない足は地面の石で傷付いているはずだが、確認する余裕などない。 追いかけてくる、自分より小さなふたつの影。ばっ、と飛び上がった音が耳に届いたので、慌てて… Read more »

初対面

ぐるさん宅秋春さん 植木san宅希望さん まかさん宅昴君    お借りしました。    ■   ■   ■ 「峰秋春だ、よろしくな」 「俺は大黒翡翠」 「私は美玲夏名里よ、よろしく」 「おう、大黒に美玲ちゃんな。……で、… Read more »

怪我の話

「っ--!!」 ざく、と肉を切る嫌な音がした。 だがそれを受けたのは俺ではないし、隣にいる紫上先生でも、荊棘さんでもない。陽世もそんな様子は見られない。 じゃあ、と残った最後の可能性に、俺は肝が冷える思いがした。だって、… Read more »

コラボSS(莉結ちゃん、白夜さん)

「コウさん、大丈夫ですか?」 「ああ、なんとか」 莉結が膝をついたコウを気遣い、返ってきた答えに頷く。 彼は特殊な生い立ち故、星宝石の強大な力に当てられてしまったのだろう。ぎこちなく笑顔を浮かべながら立ち上がる姿も、どこ… Read more »

記憶の中の姿 02(勇愛マスター)

「だからー、何で君達はいつもいつも怪我を拵えて来るんですか!」 「あはは、ごめん雨宮先生」 拠点に戻ると、迎えてくれた雨宮先生――僕や暁先輩から見れば他校の先生だけど、そう呼んでいる――が僕達の格好を見るなり血相を変え慌… Read more »

記憶の中の姿 01(勇愛マスター)

「――せいっ!」 閃く一閃。 僕の剣の切っ先は外れる事なく目の前を切り裂き、星喰いはボロボロと崩れ落ちた。 チン、と剣を納刀すると同時に、背中に感じる衝撃。 でもこれは星喰いではなく、仲間の――暁宗谷の拳だった。 「カッ… Read more »

断章 ver.3

コウが自分の正体を知りました。の後    ■   ■   ■ 「うわ……!」 まずい。セイバーを連れていない。 一人で考えたくて護衛は要らないと言った自分を軽く呪いながら、セイバーがいなくても浄化をする為に、接近する方法… Read more »

断章 ver.2

目を覚ますと、そこは見知らぬ建物の屋内だった。 体をゆっくり起こすと、少し痛みが走る。けれど、動けなくなるレベルではなかった。 ぼんやりする頭で、自分は一体どうなってしまったのだろうかと考える。 一人ゴルドゴーグと対峙し… Read more »

断章 ver.1

「俺は、アンタのような人の命をなんとも思っていない奴とは違う!」 拳を握り締めながら激昂するマスターに、だが灰敷は然程動じていないようで、面倒くさそうに口を開く。 「……何を仰られているのですか? 私と貴方は、兄弟と言っ… Read more »