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LunaCuore/解説

最終更新: 2021-08-25 (水) 23:58:14

このページについて

 当一次創作『LunaCuore』について、盛大にネタバレをかますページです。
 必ず本編読了後にこのページをご覧いただくようにお願いいたします。
 ……忠告はしたからね!

解説を書く事にした経緯

 自分の文章力が乏しく、書きたい事を表現しきれているか自信がなかった為。
 今現在も移行ついでに加筆修正していますが、いつまでたっても完璧だとは思えず……。
 その為スキットなども用意はしていますが、十何年分の情報量なので確実にどこかしら抜けていると思います。その欠けているものがここで書けていれば良いのですが。

 という訳で、最終確認です。
 序盤から盛大にネタバレをかまします。本編を読んでからスクロールしてください。

第0話~第25話まで

第0話

  • 多分読んだ通り把握されていると思いますが、カイル→クーザンと転生する過程?みたいなお話です。
    • 当時の私は何を思ってこの流れを書いたのでしょう。さっぱり覚えていません。

第4話

  • クーザンだけ時が止まらなかったのは、もちろんカイルの力を内に秘めていたから。と同時に、カイルがディアナを封印したという事は彼のそれは実はディアナよりも強く、跳ね返してしまったので。
  • ホルセルの場合は、その頃はまだヴィエントが表にいないと力は隠れたままで、ホルセルとしての力しか表に現れていなかったので、時間凍結にかかってしまった、という解釈でお願いします。

第7話

  • クーザンにぶつかったクロスが「似ていた」発言をしたのは、ホルセルから事前に聞いていた学生達の一人の特徴に似ていたのもあり、またクーザンが自身が知っていたカイルの姿に似ていたから。
    • 敢えて何に似ていたのか書かなかったので、御陰で随分後半まで伏線としての印象は強かった。これのクロスサイドの話を書いてた気がしますが、それって移してきたっけな?

第10話、第11話

  • 10、11話は元はギレルノ編の話が多く、本編で出せそうになかったサンやキャラクター達の救済策として書いていた。そのせいで後半駆け足。
  • サンは本性がアレなのですが、たとえそうでなかったとしても子供ながらの恐ろしさっていうのがあるんだよって言いたかったんです多分。
  • 度々ギレルノが自身を自虐するのは、過去の行いを悔いているから。罪人と認識している自分が人々に愛されるべきではない、と思ってるのかもしれない。
    • その割には既に妻子持ちだったりしているから、軽く矛盾しているのだけども。
  • クロスが湖にいたのは、リツが関係している。セクウィは世界の監視者の立場上神族(神ではないがそれに最も近しい者達の事)との関係が深く、特にリツとは良く相談事などを話していた。そんな彼女が住んでいた湖を思い出すと、良く考えがまとまるのだとか何とか。
    • ちなみにそこで転んだのは、姿は変えれても目の性質までは変えられない為、足元が見えなかったのである。

第14話

  • セレウグが何故アラナンの碑の前にいたのかというと、これは自分でもちょっとわからない(!?
    • というのも、昔の設定では「ザナリアが時間移動の能力を持つ召喚獣を使い、セレウグをクーザン達が旅をしている時間に送った」とか訳の分からん設定を使っていた為。これで良いのかもしれないが、そうなるとザナリアがどのタイミングでリスカに体を奪われているのか疑問が生じるのであった。
    • ちなみに昔の設定の場合、セレウグは三年分歳を取っておらずユーサと同じ年になっていたという今の名残(?)がある。そしてそのユーサがそこに居たのは、昔でなら「セレウグの気配を感じて」とか根拠のない理由。今は「神眼の気配とゼルフィルの気配を感じて」とあまり変わっていない(ただし神眼は通常時でも魔力の波が大きく、またゼルフィルにかけられていた呪いの力も合わさっているのならこれでも良いような気はする)

第21話

  • 冒頭の新聞のくだりは、のちのクーザンとクロスの喧嘩に繋げるための奴ですね。当時書き忘れてたので、加筆した奴です。クーザンの前にクロスが読んでるのがミソ。
  • 楽団見に行くぜ!って話なんですが、クロスの保護者振りだったりサエリのフォロー能力だったり、悪魔組が地味にキャラ付け濃くなっている。
  • ジャスティフォーカスという組織に幼少からいたホルセルは、祭事には持ち前の好奇心が全力で働きます。目を離したら迷子になってます。
  • セーレがクーザンに問いかけていますが、クーザン自身としては本当に都合が良いと心の底で思ってしまっています。自分の事を怪しんでいるのが二人ほどいるから、記憶ありだと質問攻めにされそうですしね。
  • ユーサとイオスの話。
    • イオスとしては、この時点で既にユーサを「息子」だと思っていますが、ユーサは最後のゼルフィル戦終了直後(いや、キセラに言い返すところ辺りでは若干緩和はしてるか)まで彼の事を「協力者」としか思っていません。酷い話ではありますが、あいつは本当に凄惨な過去を経ているので、異常なまでに警戒心が強いのです。
  • 手紙はもちろん差出人:ゼルフィルで届け人:サン。
  • リレスによるクロスのカウンセリング(違)。
    • ここでリレスは孤児であり、叔父がイオスだという情報を開示しています。まぁ名字で血の繋がりは既に推測されていたはずなので、答え合わせですね。
    • 彼女は本当に孤児である事をなんとも思っていません。確かに両親が死んだ事は悲しいけれど、叔父は良くしてくれるし、孤児院の子供達や友達がいるから寂しくないと思っています。
    • この時のクロスの反応で「故郷が嫌い」なのではないかという疑問に確信を得、言及するに至ります。動揺自体は分かりやすいと思うんですが、リレスじゃないとこういう踏み込み方は出来ないと思うんですよね。鋼メンタルリレスちゃん、つよい。
  • クーザンとホルセルで「尊敬する人物」について話をしていますが、クーザンは本心から父親の事は尊敬しています。無茶苦茶な人だけどその強さは本物だし、みんなからは慕われているし。
    • ホルセルから父親の名前が出てきて、内心嬉しかったと思うんですよ。少し驚いてるけども。
    • セレウグはクーザンと長い付き合いだし、正体を知っている上で、ホルセルのような人間ならお前が心配するような事態は起こらないよ、という意味合いの一人言です。

第22話

  • ゼイル全体がシリアスまみれ(クロスの話と碑での騒動しかないからな!)。
  • セレウグとリレスの関係ですね。幼少の頃、トルシアーナに旅行に行った時に迷っていたリレスが、犬に襲われてセレウグに助けられたってのが誰咎に……あれ公開してたっけ……?(
    • セレウグの犬嫌いの始まりでもありますが、リレスが首を傾げていたのはその記憶が曖昧だったからという事ですね。あれ、なんか前にもこんな事あったぞ、って感じ。
  • サエリの母、レイニィさんは足が悪い設定です。じゃあ一人で暮らせないじゃんと突っ込まれそうですが、隣近所で何かしら助けはあったと思います……。
    • リレスは会った事があるとしていますが、ゼイル自体には初めてなので、多分別の国で会っています。
  • 開かずの間(クロスの昔の家)の話ですが、ゼイルじゃ割と有名になっているようです。鍵の持ち主はクロスだけだし、壊そうにもまぁ色々と問題ありそうだし、結局放置されてる形だったのが、いよいよ片付けに踏み切られそうって事なんですけど。
  • サエリに抱えられるあたりの話は、まぁ年頃ですし多少はね?
    • この頃はあまり分かりませんが、他人と距離を置いていたクーザンだし、女子と手を繋ぐという事自体が耐性ないんですよ。そこに何でユキナが出てくるんだよ!とは言いませんでしたが。
  • クロスは鍵は持って部屋を去っていたものの、特殊な造りになっているゼイルの住宅では、かつての自分の家が分からなかったようです。四歳ですしね。鍵は多分組織の人が持ってった。
    • クロスの父親は純粋に事故死だと思われます。母親の方が問題で、父親に依存しまくってた故にその支えが突然いなくなり、耐えきれず精神崩壊し、我が子と認識出来なくなった結果クロスを手にかけようとした、という凄惨な話です。
    • 後に判明しますが、クロスはこの時『セクウィ』として思い出し、自己防衛とはいえ母親を殺してしまっています。茫然自失としていたところにジャスティフォーカス構成員が、といった流れですね。瀕死の事態に陥ると自動的に戻っちゃうんですよ、防衛本能で。これは遺跡の下等生物が!!の時も一緒だ。

第23話

  • 碑はあくまで大陸の住人達が、勝手に建てたもの。その際に、奉る対象である神官の話を参考にそういう詩、じゃないけど文字を掘ったという。
    • なのであれは厳密には彼らの言葉じゃないし、本心ですらない。というのがユーサの怒りを買っています。なにも知らないくせにって奴です。
  • 度々見られるユーサの人間離れした戦闘中の行動ですが、元となった(というか本人というか)トキワ自身がアサシンというか、暗部担当だったんですよね。ディアナについた理由は定かではありませんが、神官達の中では一番強かったのではなかろうか。参謀役としてのポジションはゼルフィルに持ってかれてますが。
    • ユーサの銃は遺産であり、平常時は変哲のない黒光りする銃ですが、白くなると(フォルノを纏うと)ラルウァにダメージを与えられる白い弾を撃てるようになります。白くなると弾も装填する必要がなくなります。大雨が降っていますが、それも気にしません。
  • ゼルフィルは半ラルウァなので人間相手にはそこまで怯える必要はありませんが、ドッペルゲンガー相手だとそうもいきません。普通に呪い(魔力制限とか)は効くし、どちらかと言えば中遠距離が得意なのでそれを封じられると手も足も出ず、文字通りサンドバッグに……いや流石に可哀想か。
    • ユーサのドッペルゲンガーはかなりの時を生きているので、割と特別な個体です。猫又みたいな感じです(どんな感じだ)呪い自体はレイス族や黒魔術をかじっている人なら出来ますが、ドッペルゲンガーのはその非ではないレベルで強いものだったりします。

第24話

  • ユーサとの初共同戦線。白い銃を見て、セレウグを見付けた策略の碑で助けてくれた人物と同一だと判明したり、クーザンが「別の誰か」のような目をする辺りがメインですかね。
  • ホルセルが認識してないはずのヴィエントの声を聞いてるのも割とポイントではあると思うんですけどね! ドッペルゲンガーが変身した龍に既視感も感じてるので、ホルセル周りでも何かと見落とせない感じです。
  • ユーサが雨が嫌いな理由は、トキワの時につけられたソーレの焔の烙印により、水の要素と相性が悪くなったから。泳げない理由もこれ。代わりに焔とは強くなってます。その割には水属性の奴と平然と喋ってるけどね(セクウィとかね
  • セレウグは「自分が嫌だから他人にもそれを求める」タイプの面倒な人です。エゴが強い。故に自己嫌悪のあまり、記憶を一時喪失しちゃったという話です。クーザンが騙してた事を咎めない理由は上で出てるから良いか(
  • ジャスティフォーカス組は実は数年前にセレウグと会った事はあるのですが、ザルクダ達と旅をしていた頃と今のセレウグは全く別人レベルで違います。変われたのはザナリアやグローリーの尽力あってこそだし、ザルクダ達のお陰でもある。やさぐれまくってて、手負いの獣って感じの人でした。少なくとも今のようなヘタレ成分は皆無!
  • ハヤトとの通信では、ウィンタの名前が上がってホルセルが驚いていますが、他のメンバーも(クロス以外)知りませんでした。ホルセルは読みそうにないので論外ですが、あの新聞の記事でウィンタの事を知っていたのは実はクロスだけです。あいつ我先に見て、記事抜いてます。だから冷静なんですね。

第25話

  • 冒頭の親子は言わずもがな、クーザンとグローリー。
    • 幼き頃の、多分まだトルシアーナではない別の場所で暮らしている頃です。結局グローリーさんが何者なのか大して書けてない気がするのですが、どこで吐き出すべきなのかよく分かりません(爆 一応決めてはありますが、まぁそこは追々語れる機会があればいいなと思います……。
  • ユキナとスウォアの会話では、スウォアが敵の中で異端だという事が何となく伝わっていれば良いかと思います。
    • やたらと彼女と接触しているスウォアですが、単にコミュ力強いのが奴なだk……嘘です、限りなく仲間寄りだって事を示したかったからです。かなり後で仲間になってくれる彼は、某所で滅茶苦茶汲み取られてますが、シャインの一味でありながら一番普通の人間に近い存在です。……っていう有り体な理由があれば良かったんですが、すみません。単純に後で仲間になるよっていうフラグです(暴露
  • そして、ユキナがリスカ(ザナリア)とウィンタが敵の手に落ちてることを知るタイミングでもあるという。
  • ユーサとドッペルの会話では、ユーサが何故他人を信用しないのか吐露する場面です。ここで既に人間じゃないと口にしていますが、ラルウァでもないから本当にどっち付かずなんですね。度々誰かが仲良さげにしている場面で複雑な顔をしている彼ですが、そんな奴でも信用してる奴がいるのを忘れんなよあほ!とドッペルに代弁して貰いました。これが最後のあの場面で生きる訳です。
    • ドッペルは元々ザルクダの方が契約者なんですが、契約の時点で色々ユーサ(とタスク)も関わっていましてね。ちなみにトキワと会った事はありませんが、ユーサ=トキワだとは知ってます。何て言うか、ほっとけない弟(生きている年数的には息子かも?)なんでしょう。

第26話~第話まで

第33話

  • 覚醒はどちらかと言えばギレルノの方。過去にも一度リヴァイアサンを召喚している彼ですが、今回は《月の力》を得て力を取り戻したリヴァイアサンが暴れ回っています。
    • ギレルノは、その身に内包する膨大な力を持っている本によって制御しています。
  • バハームトはもともと龍の姿としていますが、ヴィエントという人格はその姿に戻るのを嫌います。動き辛いから。
    • なので、リヴァイアサンと対峙しても人間の姿のままで立ち回るのです。姿は人間だけど、頑丈さは人間の比じゃありません。
    • ついでに余談ですが、ホルセルが動物を好きなのは暗に「獣の王(バハームト=ベヒモス)」であるからという理由があったり。

第35話

  • この回の見えない描写の間で、クロスはセクウィに戻ってしまっています。
    • と言うのも、彼がセクウィの姿に戻る為には月の力が必要で、だけど今までの道のりではそれが満ちていた場所がなかった。遺跡に漂っている莫大なそれを消費して、ようやくく元の姿に戻れたのです。
  • ギレルノを乗せて来たユニコーンは、クロスとじゃれ合うような仕草をさせています。ですが、ユニコーンの元ネタでは『穢れなき乙女の言う事しか聞かず懐く事もない』と言われています。男であるクロスに懐くのは、あり得ないはず。ここでじゃれつかせたのは、クロスが両性であるかもしれないと言う事、ギレルノに付き従っていたユニコーンと彼は既知の間柄という事を暗に示唆しています。
    • と言う事は、ギレルノに従うのもおかしい話であるのですが……。

第38話

  • 気絶させられていたレッドンが、起きてからも体調不良だったのはリレスのせいです。後の彼女が倒れる原因のひとつでもあります。

第39話

  • 月は、ディアナが包容していた《月の力》そのものであり、それはカイルによって人間達の手の届かない所に、つまり空に封印されていました。だけど、カイル=クーザンが殺されたせいで鍵は壊され、《月の力》は世界に霧散し月が消えた、と言う事です。
    • クーザンは一回死んでるんです、実は。

第45話

  • アブコットに現れたラルウァから逃げるアークとホルセル、ラルウァ戦まで。
  • アークとホルセル
    • ここはナノから移す際に加筆した部分ですね。自分が信じていたジャスティフォーカスという組織、そして自分自身の役目について考えて、でも答えが分からず自暴自棄になりかけているホルセルと、そのお守りを任されたアークです。
      • アーク自身は、他の友人三人をとても信頼しています。だからこそ勇敢にラルウァの応援に向かっていった友人達を信頼しているし、大丈夫だと信じています。その強い思いを、ホルセルにも分かってくれないかなぁ、といった気持ちで書き足したような記憶があります。
    • クーザンとホルセル
      • ちょっと軽く流し過ぎたかな、と思って書き足しました、ホルセルの体の火傷の話。妹を守って負った火傷ですが、本人はあまり気にしていません。どちらかというと「リルが見ると辛いだろうから」という理由で隠してます。ジャスティフォーカスにはモブの中にも火傷した肌を見せている屈強な大人とかいそうだし(偏見)、本人は憧れたりしてるんじゃないかなと思ったり思わなかったり。

第47話~第話まで

第62話

  • だいぶ書き直しましたが、大方セレウグの目の事とアークの姉登場、状況把握の内容。何が一番変わったのかと言うと、セクウィとして目を見ている事ですね。『クロス』と『セクウィ』の違いが分かれば良いなぁ、と思っております。
  • セレウグとクロスの会話
    • セレウグは前話で遭遇したリスカに情報を貰っている訳ですが、クロス達にその事を正直に話す訳にはいきません。なので、訝しむクロスの質問に答えている時、癖が出てます。尤もらしい理由こそ話してますが、相手が悪くて見抜かれています。
    • ここで途中から入ってくるリレスですが、描写内で「自分の力が及ばなくて悔しい」といった感情を押し殺しています。治癒魔法も万能薬ではないのだと見せ付けられているようなもので、妙に負けず嫌いな彼女にとっては認めたくない言葉でもあります。多分、部屋から出ている時に何かそういう事をクーザンに吐き出してるんじゃないかなぁ。
      • この旅では彼女の治癒魔法では解決出来ない事が多く、信じていたものも優秀ではない、と思い知らされています。ある意味、「ジャスティフォーカスという組織」を信じて裏切られたホルセルと似たようなものなのかな、と思ったり。
  • クーザンとクロス
    • 思えば遺跡編序盤、喧嘩して仲違いこそしていたのが、今回こうして会話しているのが、仲直りしたんだな感ありますね。書き直してて思いました。
  • 治してるところの話
    • クロス・セクウィ視点に直した結果、開示出来る情報が増えました。加筆修正なかなか終わらなかった最大の理由。
    • クロスとしての身体とセクウィとしての身体、最大の違いは《月の力》の内包力です。元々神達は《月の力》を己の力の一部として使っていたので、その影響で人には使えない能力などが備わっています。
    • セレウグの目もそれに似たもので、彼自身には何もないんですが、その眼球だけ神と同じものが持たされている、といったかたちです。
      • 余談ですが、治してるとこの描写、実は途中まで書きかけてました……が、蛇足になりそうだったので省きました。簡単に言うと、目にこびり付いていたラルウァの皮膚もどきを《月の力》を纏わせた短剣で引っ剥がして、ついでに呪いの鎖もぶちっと引き千切っています。痛みはありますが、セレウグさん強い子だから耐えました。というか別に弱くはない。むしろ(肉体的には)強い方。
    • クロスが年上であるセレウグ相手に、自分が年上みたいな話し方(いや、中身的には年上ですけど)していますが、基本的には誰が相手でもあんな感じです。ハヤトみたいな上司相手であれば、敬語こそ使いますが。

~エピローグまで

104話~エピローグ

まずお礼を。
途中就職などで更新の期間がめちゃくちゃあったとはいえ、長々と……十年も完結を待たせてしまいすみませんでした、と同時に、待ってくださりありがとうございました。
正直、何度も言ってますがここまで長くなるとは思ってもいませんでした。しかもこれでも割とはしょってます。ピォウドドームでのウィンタの材料調達の話とか、反国家周りとか。
この辺りは話自体は頭の中にはありますが、今後書き起こすかは不明です。書きたいんですけどね。

また、あまりに長過ぎてフラグとかも忘れてしまってるところもあるかと思います。そこはそこで、今後本にする過程で加筆しようかなと思います。自己満足です。

ここからネタバレありのあとがきだよ!
最終話まで読んでない方は回れ右してね!

104話·105話·106話が実質最終回の話です。

104話前の、キセラとゼルフィル撃破までクーザンを少しも出さなかったのは、ここまで終わらせなければ出してはいけないと自分で思っていたからです。逆に104話は、クーザンとユキナ、ソーレで終わらせたのも同じ理由。
ちょいちょい別の場面を挟むことが多い私ですが、この辺りだけは挟んではいけないと思っていました。何故かは知りません(

サンは幼少の頃に住んでいた村を襲撃され瀕死の重傷で虫の息、その時に通りすがったゼルフィル(ソーレ)に体を乗っ取られる、という事です。六歳位を想定していますが、流石にその歳では事態の把握もままなりませんし、ソーレが宿った時点で《月の力》の汚染は免れません。よって、物語中のサンはほぼ彼自身ではないと言えるのかも。一応、訛り言葉は彼自身のものですけど。
あ、ちなみにこの時のゼルフィルは今と変わりません。

そして制限を突破した105話では全力でオンパレードです。疲れました。全員に喋らせながら攻撃させるのはしんどい。
ラルウァ化したソーレのモチーフは蠍です。ラスボスよろしく凶悪ででっかいのだと思っていただければ大丈夫かと。
ここでひとつ本当に申し訳ないのが、ディアナのアミュレット……自分の中ではとっくに託されてた気がしてたのですが、書いてなかった……。これだからプロットもなしに書くのは止めろと(
こんな感じで十年も行き当たりばったりに書いてきました。最終的にサブレベルになるリニタ達やサマが一章で出てない辺りもそうですが、計画性のなさが露呈してますね!(

そして106話。ここは105話の最後で、ユキナが何と叫ぶかで運命が分かれるところです。
ユキナが全力でクーザンのやることを否定するか、しないかです。
本当はそっちも同時に公開したかったのですが、書けてません(爆

この時点で既に、クーザン達は御伽噺とは異なる運命の道を進んでいます。カイルはひとりだったから封印するしかなかったけど、ユキナが無事だし他のみんなも生きている。
だから御伽噺とは違う結果を歩むことが可能ではあるけれど、クーザンが仲間を大切に思うがゆえに一人で事に及ぶのであれば、御伽噺の再来です。とだけ言っておこう。
だから、ユキナの言葉が最重要なんですね。書いてて私は本当にどんだけ酷い事をさせればと(ry

とりあえずこんな感じで。

で、ここからはエピローグの話になりますが、始めに三年後の彼らの大体の様子をまとめておきましょう。

クーザン→魔導学校卒業。
セレウグ、ザナリアと共に見聞の旅に出る(ただし割と頻繁にトルンに帰ってくる)

ユキナ→魔導学校卒業。
マリノの店を手伝いながら、リルの家庭教師をしている。
妊娠済み。

リレス→魔導学校卒業。
レッドンと共にテトサント大学に進み、医学と治癒魔法の勉強中。
通学が楽なため、ホワイトタウンに帰った。

レッドン→魔導学校卒業。
リレスと共にテトサント大学に進む。ほぼ護衛目的。
流石に孤児院ではなく、大学寮生活。

アーク→魔導学校卒業。
スウォアと一緒にファイの家(ホワイトタウン)で過ごす。記憶は戻っていない。
ジャスティフォーカスの構成員になった。

サエリ→魔導学校卒業。
ミカニス家に厄介になり、共にジャスティフォーカス構成員として活躍中。

ホルセル→ジャスティフォーカス捜査課長。
スウォアを勧誘し、日々大陸の平和のために奔走中。

クロス→帰っては来てない。

リル→魔導学校入学、クーザンの家に下宿し日々勉強中。ユキナの子供が生まれるのが楽しみ。

ユーサ→終了二年後、死亡。

セレウグ→ザナリアと共に世界を回る。
子供?多分出来てる!

ギレルノ→剣士としてゲート勤務。
数カ月後に辞めて滝の家に引っ越す計画を立てている。

イオス→大学の客員教授を辞め、孤児院経営に勤しむ。ジャスティフォーカスの講師やるらしい。

シアン→孤児院の経営手伝い。
ユーサの忘れ形見妊娠中。

タスク→孤児院の経営手伝い。
体が弱くなっているのでこの後寝たきりになる。

ハヤト→ジャスティフォーカスの新人育成に回る。靱帯を損傷し暴れられなくなり、歩行補助の杖が必須。

ジャック→変わらず。
リニタに告白まがいの話をされて凹んでる(それ男の台詞的な意味で

リニタ→執事として共にとジャックに言うがそれ告白では。本人気が付いてない。

とまぁ、こんな感じです。
子世代に繋がるのがちょいちょいありますね!

一番に突っ込まれると思うので、先に言ってしまいましょう。
私の推しはユーサだというのはみなさんご存知かもしれません。だというのにユーサのこの扱い!と思われるかもしれませんが、いや普通に考えて意識的に800年生きてたらそらボロボロなるやろと思いまして。
もう休ませたいなという気分なんですよね。だからこうなりました。お疲れ様。
本当なら御伽噺の時代で彼の一生は終わるはずだったのに、呪いを受け、また20年前後生きることになったユーサですが、最期は子供達やシアン、タスク達に見守られながら逝ったはずです。だから、彼は凄惨な人生を歩んできましたが、多分満足な最期じゃないかなと思います。ちなみに死因は老衰です。もっとあれなことを言うと、この後一年もしないうちにタスクも後を追います(ほんとにあれ!

トップバッターのノウル一家は、ソルクから滝の家に引っ越す旨を語っています。つまり子世代はここからになるという盛大なネタバレ!!(
ユニコーン達も一緒に暮らすことを考えた上での選択ですね。いやぁ不便そうですね。
その準備として、ちょいちょいアイラに会いに行ってるようですよ。
召喚の力は失ったとありますが、具体的には書いていませんが、106話で黒髪の女性(=リツ)が彼の肩を叩いてリヴァイアサンを引っ張り出していた描写ありますよね。あの時点で失った感じです。

ジャスティフォーカス組(マイナスクロス)は、その後も元気に任務に駆り出されています。
ホルセルは事実上捜査課のトップ、ハヤトは戦線離脱、そこにミカニス兄弟とサエリが加わっています。つーかこれ今気が付いたけど、アークサエリリレスレッドン全員ホワイトタウン在住じゃねーかどんだけ仲良しだよ(無意識

次にリニタとジャックですね。
子供は子世代のエルストです。言っちゃいます。ただ、ジャックの希望で姫と執事の関係はそのままのようです。自分みたいな奴が王とか、大陸の奴等(特に反国家)が黙ってねぇだろ、という感じで。
反国家についてはついったで呟きましたが、ほんと消化不良ぎみになってしまって申し訳ないです。ただ、これ関係が解決するのは多分もっと……おっとまだ駄目だった。

えーと次は墓参りか。
ハヤト達ジャスティフォーカス所属組はアーリィとクレイの元へ、孤児院組はユーサの元へ。
キセラの遺言の通りの道を進むことを決めたイオス、引退し部下をしごく道を進むハヤト。このあたりはまぁ昔から決めてたことですね。
ここに関しては、言いたいことがほぼユーサに持ってかれた感があります……。また、既に名前を決めている発言がありますが、子世代の更新が待たれるところです(……書くのか?

次はサマの一人語りと思いきや。
相手は確実にお分かりいただけるかと思います、つか答え出てますね!
詰め込みきれなかった回答を吐き出させた感じですね。長々と台詞を吐いたのはここが初めてではなかろうか。

最後にブレイヴ家。
一章のほんと最初ぶりのマリノお母さんと一緒にユキナとリルが住んでいます。
リルが魔導学校へ進む事を決めたのは、いつぞやのエピソードで話したことがあるかと思います。最初は寮に住むと言っていたのですが、まぁそういうわけで、ブレイヴ家のお世話になりました。
ユキナもその辺りの勉強なら教えられるよー、ってことで、女三人で武器屋を守っています。
ちなみにギレルノは力を失いましたが、リルやセレウグなどは元来生まれ持ったもののためまだ使えるようです。流石にもう何年か経てば消えそうですが。

細かいところを語りましたが、大体こんな未来像になりました。
だいぶ突っ込みが入りそうな予感はしますが、私の中の彼らはこの結末を進んでいます。そして子世代へ。

最初にも書きましたが、これ程までの時間をかけましたがようやく終わりを迎えられて、内心ほっとしています。良かった平成のうちに終わらせられた。
最初物語の基礎を書いていたのは、中学校の授業中の大学ノートだと思うと、彼らとは本当に長い付き合いだと思います。具体的に言ったら年バレるから書かないけど、まぁうん、少なくともサイト開設からは長いよ(
当時からずっと付き合っていただけた読者さまはいらっしゃるのかは謎ですが、本当に長い間お待たせしてしまってすみませんでした。終わったよ!

これからは子世代をのんびりやりつつ、また星とかにも手を出せたら良いなと考えています。発表の場が変わるかもしれないですが、それはそれで。

最後に感謝を。
月のトップに飾る絵を描いてくれた隆夜零様、綺麗な絵をありがとうございました。原作は終わってしまいましたが、夢の更新正座して待ってます(おい

次に読者のみなさま。
十年間、お付き合いありがとうございました。
ちゃんと完結を迎えられたのも、読んでくださっていたみなさまのお陰です。

そして、クーザンを始めとした月の物語を彩ってくれたみんな、お疲れさまでした。

前世関連について

本編最初から記憶がある組

  • ユーサ
    • 記憶は全部継承。ただ、流石に自身がいないところでの事実は知らない(ディアナ死亡のところとかね)。今の世代で意識を持った瞬間から記憶があったので、二回目の人生と言うよりは『気絶してたら年数がかなり経過してしかも幼くなってた、何を言っているかry』状態。
    • 対ソーレで使用した魔法は禁忌の類いだったのでそのような状態になってしまったのだと把握しているが、何度試みても過去に使えた魔法は使えず、召喚術を使わざるを得なかった。
      • ユーサ:ゼルフィル:タスクだとしたら6:1:3くらいの割合。
    • 折り合いは多分つけることは出来てない、つけられているなら記憶がある組の事を昔の名前で呼ばない。心の奥底では「誰か思い出してくれないかな」と思っていたように思われる。
    • トキワの事についてはまぁ自分自身なので割愛。
  • ゼルフィル
    • 記憶は本当に曖昧な状態。『自分がトキワから生み出された』事実や過去に何をしていたくらいは確信出来るものの、その時の詳しい状況や最後は靄がかかったように思い出す事が出来ないレベル。
      • ちなみに外見は当時のトキワから銀髪赤目に変わっただけ(年齢的な意味でも)。
    • 折り合いについては三人の中で一番ついている気がする。自身を殺したソーレの元に付くと決断してるし。
  • タスク
    • ほとんどゼルフィルと同じ状態。ただ、彼と違うのは例の禁忌の魔法の使い方とかリスクとか、その辺りの記憶(体に染み付いたと言えば良いのか)は朧気ながらユーサよりも覚えている。
  • セクウィ
    • ユーサと違い思い出したのは生まれてからしばらく経っていたのだが、己がセクウィだと自覚すると役目を思い出し行動を始める。
      • 最後の場面に立ち会っていた唯一の人物なので思い出させなければならなかったというメタ発言は置いといてください。
    • 滝の洞窟をつくったのは事件が終わった後、リツレントと相談して、セクウィだけが開けられる魔法を施した上でグラディウスを隠しておこうという事でした。
    • 二回目の生で遺跡やら何やらが朽ち果てたのを見て悲しかったかどうかは分からないが、少なくともプルガシオン湖(の家)や滝の洞窟がきちんと存在していた事については安堵していたはず。
    • 折り合いは半々かなぁ。ユーサと同じようにセクウィの姿の時は過去の名前で呼んでいたし。
  • ヴィエント
    • 出番そんなになかった(爆)から分かりづらいけど、こいつも記憶ある。ホルセルのもうひとつの人格として覚醒した瞬間に立ち会っていたクロスが=セクウィだと言う事も気が付いている(この時既に向こうも覚醒してるしね)。
    • 折り合いについてはそんなの二の次でバトろうぜって思ってる単細胞。
  • レッドン
    • 記憶はあるけど後天性だし、それは他人のものだから自分がそこまで苦しむ必要はないと思っている。
      • ので基本的にその話の時には口出ししないようにしているが、たまについ口に出してしまうようです。
      • ちなみに記憶を抱えるようになったのは例の死にかけた時だし、その記憶はアースのもの。本来であればリレスがそれを抱えるはずだった。
  • サマ
    • 記憶はまるっと残っている、というかこの人はずっと生きてるから当たり前なんですけど。

途中から記憶ある組

  • クーザン
    • 原作の通り、最初は記憶はないけどたまに夢などで断片を見る事があった。本格的に全部戻ったのは、セクウィが見せてくれた白昼夢を見た後。「今のこの世界の惨状は過去の自分の責任」と思ってはいるが、必要以上にそれを気に掛けずにしようと努めている。
    • カイルについては、自分ではあるけど自分じゃない……双子の兄のような……そんな感覚を持っていたように思います。
    • 戦闘力的には特にカイルの力がーって感じは多分ない。元々の生まれのせいでもある。
  • ギレルノ
    • 記憶戻るの実はめっちゃ遅い。てか結局戻ったのかすら書いてない気がする。
      • だから何でリヴァイアサンが自身の裡にいて暴走を繰り返すのか、理由が分からないまま悩まされてる状態。クーザンとほぼ同じ状態ではないかと思われる。
    • リツレントがセクウィやスィールに影響を与えていた人物だと知って、自身が感じていた懐古や妙な感覚の理由はわかったはず。でも性別が違うのもあって、彼女と自分は別人だと思っていそうではある。

完全に記憶ない組

  • ユキナ
    • 過去の自分が死んだところを見たら倒れたから記憶戻ったと思われそうだが、実は戻ってない。完全に覚えてない。でもディアナが自分自身だったと理解はしていて、彼女が成せなかった事や伝えられなかった想いは自分が果たしてみせる!と思っている。
    • ディアナについては「自分と違って芯の強い女性」或いは「遠い存在」。でも自分自身ではあるから、きっと目標にしていたと思われる。
    • 彼女の力が自分も使えるという点は、最初こそ離別の原因にもなったし嫌っていただろうが、それを使えたお陰でクーザンを瀕死の重傷から救えたし、必要とされていると知り、最後には受け入れていた。
  • リレス
    • レッドンが全部持ってったから、欠片も持ってない。
  • アーク
    • 本当に何もかも覚えてない子。
  • ホルセル
    • 正直そんなに記憶ないと思う(ヴィエントが全部持ってるはずだし)。だから過去の自分と現在の自分が同一なのかと問われると?マークを浮かべる。
  • リル
    • 完全に覚えてません。覚えてないけど、仕種の端々からスィールを彷彿とさせるとは周りの記憶ある組談。メタ的に言うならば、こんな幼い子が自分の死ぬ瞬間覚えてたら可哀想だろ!(余所様を横目に
  • セレウグ
    • 眼は継承してるけど、記憶とかその辺りのは全く継承していません。たまに口から出る言葉に悩まされてるけど継承していません。
  • スウォア
    • ああ? 過去の自分がそうだったからって今もそうとは限らねぇだろ関係ねぇ!を地で行く人。
    • 真面目に言うと覚えてそうで覚えてないんですよね。覚えてないけど最後まで付き合えなかった後悔だけは残ってる感じ。