最終更新: 2023-04-25 (火) 16:55:51
御伽噺やそれに纏わるもの、御伽噺には関与しないが過去の出来事についてのまとめ。
大本の物語。主に月神ディアニカリアと、羊飼いカイルによる悲劇の物語を書いた作品。出会いから、カイルがラルウァ化してしまったディアニカリアを殺し、自身も倒れてしまうまでを綴られている。
書いたのは騒動の後も暫く生きていたリツレント本人だが、彼女もセクウィを通して聞いた出来事のみしか綴ることは出来なかったため、物語としてところどころ不自然さが残る。それでも後世の研究者や作家にとっては考察の種になるようで、様々な翻訳、または創作をされた作品が大陸で生み出されることとなる。
太陽はソーレ、月はディアニカリア。神から与えられし命を持つふたりは擬似的に姉弟と提唱する説もあり、ふたりが協力して悪しき者を収めたという伝承があるが、これは文献には証拠が存在しないということで、創作の域を出ないとされている。
この精霊とは、リヴァイアサンより生まれたとされるスィールのこと。
主に子供向けの派生作品からは根こそぎ存在を消されており、大人向けの作品でも存在を仄めかす程度で、ほとんど語られることがない。
これはそもそも大本の月の姫を残したリツレントが、自身よりも長命で繊細なスィールの今後を危惧して意図的に描写を少なくしたという理由があるが、後世ではその特異性を巡っての推論が活発化している。
海神であるリヴァイアサンと、その巫女リツレントのこと。
エアグルス大陸以外の大陸でも信仰があり、レンの出身の集落では遺産とともに語り継がれていた。
また、巫女リツレントの歌や舞いについても少なからず記述があり、これが後世の楽団の発祥だとしている。
御伽噺とは厳密には異なるが、伝承として空神であるセクウィの話は多い。土地によって仔細が変わることもあり、子どもたちにとっても畏れ多く、怖い存在だというイメージが定着している。「良い子にしてないと〜」的な子どもたちへの戒め文句は、大抵空神に関わる。
陸神であるヴィエントのこと。
神官ミシェルと、ソーレの双子の弟ヘリオスのこと。
神官も馬鹿をやることがあったという話。唯一、御伽噺というよりは伝記に近い作品が多い。その破天荒さに便乗した創作作品も多く、一体どれが真実なのかよく分からない、とはセレウグ談。*1
大体が神官シオンの無茶苦茶な話*2だったり、カイルとヴィエントの確執だったりする。前提として、この時代の神ならざる人間もまた現代の人間よりは頑丈であるため、とんでも話が平然と語られていると、信じられないと思うのも無理はない。
また、トキワは特筆された記述がほぼないと言って等しく、これは彼が暗部担当だったことに加え、禁忌とされる技術を当時から独占しようとしていたアエーシュマ家の圧力がかかり消されかねない可能性を危惧し、敢えて書き述べなかったとされる説がある。
御伽噺とはまた異なるが、ヴァルや神官ミシェルの作成した武器についての文献もまたここからの出典だとされている。
両者で決定的に異なるのは、前者が説明不能の圧倒的な力を持つのに対し、後者が神の力とは程遠い能力を有したものだと言う点。神官ミシェルはヴァルを師匠としているが、神と人間では作成する武器に優劣が存在し、力及ばなかったという話。
御伽噺とは異なるものの、後世に新たに生まれた《月の姫》関係者の逸話など。
カマエル家当主と空神セクウィによる、ジャスティフォーカスという組織の前身が生まれる話。
元々空神を崇め奉る家に生まれた彼はセクウィが何者なのか、彼が幾度も現世に戻って来ていることを知っており、彼の助けになるための組織を作ることを約束する。しかし彼自身は志半ばにして病死してしまい、その遺志は娘であるビューへと受け継がれ、現在へと至る。
ディアニカリア死後、《大いなる意志》は、狭間に残されたルーナを媒体に彼女の代わりの月の姫を生み出し、彼女から継がれた血筋がダイアナを生んだ。ダイアナは当時のアストラルと結ばれて更に子孫を残し、そこから続いたのが現在のリダミニータ。