最終更新: 2020-03-05 (木) 00:39:00
20歳。温厚な性格で、年不相応に落ち着いているかと思えば、時に子供っぽく笑う事もあり、「親しみやすい」「良い意味で子供っぽい」と彼を知る人は語る。ただし、フレンドリーと言えばそうかもしれないが、そう接する相手は選んでいるようで、誰彼にでもそういった対応をする訳ではない。また、自身の事情については自分から口にする事はなく、割と他人を頼るのが苦手なところがある。
水色寄りの蒼い髪を肩甲骨の上くらいまで伸ばしており、項でひとつにゆるくまとめている。
『僕はスペイド。ただの旅人だよ』
『やぁ、久し振り。そちらの調子はどうだい?』
『やー、流石に迷惑をかける事が分かりきってるからなぁ……』
護衛獣であるポワソを連れた、リィンバウムを気ままに旅する青年。
召喚技術だけでなく医術、その括り以上に博識であり、蒼の派閥所属のネスティですら驚くような事を知っている素振りを見せる。むしろ言わないだけで、専門外であるはずの彼の種族の話やらも知識として持っている。
マグナ・トリスとは旅の道中に立ち寄ったゼラムですれ違い、黒の旅団襲撃時に居合わせる事となる。
黒の旅団所属のイオスと同じ軍学校に通っていた過去があり、学費は研究室の手伝いやアルバイトなどをこなして自身で工面していたが、卒業後は軍属にならずに気ままに旅をする事を選んだ。
【ここから未確定】
正体は、無色の派閥所属の貴族であるオブシディアン家の子息。オブシディアン家の資産ではあるが、召喚獣とは家の思想と反するとして保管されていた『天使サリエル』と、幼少の頃の召喚実験でうっかり適応してしまう。その際にサリエルと言葉を交わし、家の思想に疑問を抱いていた事も手伝って、やがて家を飛び出す。無色の派閥からの追手に追われる事を危惧して取り敢えず帝国に逃げ込み、学生生活を送りながら密かに憧れていた勉学に励み、卒業後は出来るだけ一箇所にとどまらないよう旅をしていた。
オブシディアン家は、主に暗部で活躍する召喚師の家名。魔術、召喚術に秀でており、その悪辣ぶりから様々な方面に敵を作っていた。そんな中手に入れたサモナイト石から呼び出しに成功したサリエルの『サプレスの同胞ではあるが、罪を犯した者がいる。そいつは即刻排除しなければならない』という願いには従えない、とオブシディアン家当主はしていたが、貴重なそれを手放す事も出来ない為、サリエルを強制送還すると、長らく蔵の方に保管していた。
オブシディアン家に引き取られた子供は、基本的に悪行に従事させる為の教育を幼少時から受けさせられている。傍目から見ても異質なその家庭にいながら、スペイドがそれを「おかしい」と気が付けたのは、どこか知らない場所で仲良さそうに遊んでいる子供達を見守っている自分を、毎夜夢に見ていたから。リィンバウムの何処かだと思わせるその場所は、家からは出して貰った事がなかった彼にとってはどこか懐かしいとすら思わせていたし、楽しそうに笑っている子供達を羨ましい、とすら感じさせていた。
【ここまで未確定】
とはいえ、実家に対して復讐を目論んでいる訳ではない。どちらかと言えば絶縁を望んでいるものの、叶う事はないだろうなと半ば諦めている。
4時点では変わらず単独行動を好む旅人だったが、巡りの大樹自由騎士団所属のレイド、ラムダ、ルヴァイド、イオスに丸め込まれ、軍医兼研究者として所属する事になる。 初めは加入する事に躊躇ってもいたが*1、無所属で一人無色と立ち向かうよりは対抗出来るだろう、とのイオスの説得により、裏方の仕事ならと請け負った話がある。
死亡時期は、少なくとも4終了から数年後。幼少期の実験などの影響により、早めに他界した可能性は高い。
なんとなく考えていた事をつらつら
『なんやかんやあってね』
『楽しいよ。それに、ここは君達以外誰もいないし、追われる事もないから』
名を『キクラ』と変えてはいるが、有事の際以外は名乗る事はない。蒼い髪は変わらず緩く括り、体の前に垂らしている。刀剣の前では顔を隠している。
一度政府に対してやんちゃをした為に、目をつけられていると同時に政府の手駒として良いように使われている。彼の本丸を取り巻く霊力が凄まじいが、彼は理由を「元々別の世界とのパイプがあるせいだねー」と呑気に語っている。
何故かレア度の高い刀剣男士ばかり呼んでしまう。