タグ: 二次創作

闇に堕ちた光04

二人の前に現れたのは、かつて剣を交えた男。 全身真っ黒な衣装を纏い、血のように赤い大剣を掲げた彼は、その帽子の下の瞳を更に鋭く細めた。 全身に冷や汗が流れ出すのを感じながら、山吹は男の名を口にする。 「――荊棘従道!!」… Read more »

闇に堕ちた光03

ひらり手を振って立ち去ろうとする見嶋千里を、おい、と引き留めたのは、山吹日明その人だった。 へらりと笑顔を顔に張り付け、いつものようにふざけた口調で問いかける。 「見嶋さんよぉ。アンタ、どういうつもりなんだ?」 「あァ?… Read more »

闇に堕ちた光02

「悠斗、」 「他人には理解出来ないと思うし、昔の俺ならこの選択を選ぶ事はなかったさ。けどな、俺は……それでも、助けたいんだよ。俺達のマスターを」 ぎっ、と歯を食いしばり、蒼剣を持つ両手に力が込められる。 「突然現実世界か… Read more »

闇に堕ちた光01

「カザよぉ」 ゆらり、と。 まるで力の入っていない足取りと、それを物語るかのような、気の抜けた台詞。だがそれは見かけだけで、相手の内なる殺気は静かに燃え広がっている事を、風間は知っていた。 柱間の顔は、暗がりの影に遮られ… Read more »

【稲妻】君思ふ恋唄2

フィディオと別れてからも、ボクはずっと悩んでいた。 知りたいと思いつつも、果たしてそれは聞くべき事なのか、と。そして、それを知った後も尚ボクは彼と仲良く出来るのかと。 宿舎に帰ってきてから、ジャージのままベッドに寝転がり… Read more »

【稲妻】君思ふ恋唄1

ボクは今、イタリアエリアの公園に向かっていた。 今日はこの近くで、フィディオのチーム・オルフェウスが練習をすると聞いて、ジャパンエリアから移動してきたのだ。 彼もたまにジャパンエリアの方にやってくるし、互いが互いのチーム… Read more »

【銀魂】動乱

「……何かおかしいとは思ってたけど、まさか妖刀に魂喰われてたなんてな」 思わず銀のように頭を掻き、大きく溜息を吐いた。 私は追い出されたトシの様子が着になり、直ぐさま明日の有休を取って(今日は元々非番だ!)彼の行方を捜し… Read more »

【銀魂】紅桜4

「キヒヒ……桂と綺麗なネーチャンがいるぜ」 「ホントに桂だァ~」 「お前桂な。オレの獲物はネーチャンだ」 「天人……!?」 私達が立っていた入口の屋根。そこに、猿と豚がいた。 明らかに人間とは違う生物のこいつらは、桂が言… Read more »

【銀魂】紅桜3

「凄い綺麗な髪だなぁ。良いなぁ」 「…………」 「触って良い?」 「……怖く、ないの」 「え、何で怖いの。何もしないでしょ」 「…………」 「えいっ」 「わ!?」 「ふわふわ~。気持ち良い」 「おい、スオウ……ソイツ困っ… Read more »

【銀魂】紅桜2

「大丈夫? 怪我」 自分で斬られた腕を手当していると、退が気遣うような言葉を投げ掛けてきた。私は口にくわえていた包帯を放し、「まぁ一応」と返す。 「なら良いけど。スオウって無茶ばかりするから、気が気じゃないよ」 「それは… Read more »