カテゴリー: 二次創作

二次創作置き場

※放送しません

「この町は、酷い瘴気に包まれています」 変わり果てた町の散歩道を歩きながら、彼女は言った。散らばった瓦礫を器用に避けながら歩く姿は、まるで踊り子のようだ。 「このままでは、消えてしまいます。この町も、住んでいる人々も、―… Read more »

ほのぼのを敢えてぶち壊したお話

■はじまり 『昨日未明、星辰町○○地区に住まう中学一年の男子生徒が行方不明となっている事件で、警察は捜索隊を―――』 日替わりで異なる音を奏でるカフェのラジオから流れるのは、おおよそ平和とは言えないニュース。 昼休みの長… Read more »

うちのマスターがただ駄弁ってるだけ

「お前なー」 白鳥家の一室、宛がわれた客室に据え付けられた応接セット。そのソファに腰を下ろし、疲れたような表情でヒスイが口を開く。 この部屋に来るまでにも、コウはソウを制しながらも自身の好奇心に抗う事が出来ず、何度も足を… Read more »

カフェ日誌5

「さーさーのーはー、さーらさらー。のーきーばーに、ゆーれーるー」 何かの歌を口ずさみながら、くるくる踊るように歩く莉結。 その歌の意味は分からないし聞いた事もないはずなのに、懐かしい気持ちになるのは何故だろうーーと首を捻… Read more »

カフェ日誌4

翌日、カフェの仕事は昼まで。 ぱたぱた動いているカナリアやマスターに悪いなぁ、と思いながら、コウはホールの端っこのテーブルにかけて待っていた。テーブルは既に三つくっつけられ、これから来るであろう人数を示している。 隣では… Read more »

カフェ日誌3

「「七夕?」」 お客さんが疎らな、カフェのホール。 そこで、隣のテーブルをくっつけて何かをしているのが気になったコウは、同じく気になったらしい莉結と共に、そこに近寄っていった。 テーブルにいるのは、天草水樹と蒼井悠斗、暁… Read more »

カフェ日誌2

くる、くる、くるん。 リズミカルなステップを踏みながら、今しがた拭いていたテーブルから隣のテーブルに。口ずさむメロディは、いつか聴かせて貰った、名も知らぬこの世界の行進曲。 「機嫌が良いね? 莉結嬢」 そんな様子を見た青… Read more »

カフェ日誌1

「おはよう」 「はよー」 「おはようございます」 休日の開店前の扉を潜ってきたのは、御剱と間錐。テーブルを拭いていたコウの出迎えに、二人も返してくる。 「今日のデザート、何にするの?」 学校と大学がある二人は休みの日にし… Read more »

だらだらと

時は深夜。 繁華街から少し逸れた、ひっそりとした路地裏にあるそこは、喫茶店のようだった。 営業時間はすっかり過ぎているというのに煌々と明かりが灯っているのは、まだ人がいる証である。 それもそうだ、中では数人の者達がカウン… Read more »

山吹と見嶋

「なぁ、言った通りだったろ?」 こんな状況になってもヘラヘラ笑っているこいつに、殺意を抱きそうになる。腰のホルスターに存在する短銃を抜きそうになる衝動を堪えながら、俺は視線を相手に向けた。 「予言屋サンよぉ。こうなる事を… Read more »