カテゴリー: 二次創作

二次創作置き場

Biter03

#1 「すごいなぁ、蒼井君……」 まだ変身が出来ないので、ボクはマスターの隣で、彼らが作戦会議をするのを眺めていた。 自分よりもいくらか年上の人達に、怯む事なく自身の考えを伝える彼の姿は、ボクの目には眩しく映る。そんな感… Read more »

Biter02

#1 後ろを気にしながらの撤退戦には、中々神経を使う。 星喰いが追ってきていないか、新手が湧いて来ないか。それぞれが周囲を警戒しながら、オーブが言う教会まで逃げてきた。 バァンと教会の両扉を開け、全員が入ったのを確認する… Read more »

Biter01

#1 「よぉよぉよぉ~マスターちゃん。元気にしてっかぁ?」 その男が拠点としている廃ビルに現れたのは、昼も大分過ぎ去った時間だった。外は変わらず星空の為、そんな感覚は感じないのだが。 広間のソファにいたのは、マスターであ… Read more »

Faker02

#1 西暦二○××年四月十日午後四時三十分 住宅街某所 「…………」 チリチリと、腹が痛む。 今日未明、この世界に星喰いが現れた。 場所は繁華街。幸いにも怪我人はいなかったとニュースでは報じているが、今なおこちらの世界の… Read more »

Faker01

#1 西暦二○××年四月十日午前十時三十分 異世界の何処か 「マスター様、淹れたての紅茶です。どうぞ」 「あぁ、ありがとう」 カタン、とテーブルの上にマグを置き言うと、マスター様は微笑みを浮かべ礼を口にした。 私は今、今… Read more »

政府からの使い

この本丸の部隊の長を務める山姥切国広と、天下五剣である三日月宗近は、とても仲が悪い。 山姥切国広は本丸が出来た直後から審神者と共に戦ってきた、いわゆる『初期刀』という立場だ。彼を慕い頼る刀は数知れず、恐らくこの本丸にいる… Read more »

雪のなか(コウと莉結ちゃん)

しんしんと降り積もる、雪。 異世界でも幾度か見たそれは、触れると冷たく、『ひと』の体温であっさり溶けてしまう。 自身の掌に載ったものが溶けていくのを眺め、ふと視線を空に向けた。 どこまでも、どこまでも続いて行きそうな、否… Read more »

そういうわけです。

#1 「とりあえず、当面の話は決まったって事で良いかしら? 異論がなければ、私は貴方から早く話を聞きたいのだけれど」 話題の終わりを見計らっていたのか、カナリアは軽く挙手をして発言し、コウに睨み付けるような視線を向ける。… Read more »

はじめまして?

#1 「だーかーらー!! その口上は良いっつってんだろ!? 良いから部屋に案内しろ! あ? ――お前の部屋じゃねぇ!! 後で覚えてろよお前!!」 部屋の外から聞こえてくる、聞き覚えのない声。それに続くのは白鳥の声で、誰か… Read more »

はじまりのめざめ

#1 「――は……」 目を開ければ、眼前に広がるのは見た事もない一面の青空。 異世界で意識を失ったのは覚えている。ああ、これで俺の役目は終わりかな、と諦めにも似た感情が頭を過り、それもまた役目のひとつだったのであろうと―… Read more »