カテゴリー: 星宝

ジュエルセイバーの二次創作

山吹と見嶋

「なぁ、言った通りだったろ?」 こんな状況になってもヘラヘラ笑っているこいつに、殺意を抱きそうになる。腰のホルスターに存在する短銃を抜きそうになる衝動を堪えながら、俺は視線を相手に向けた。 「予言屋サンよぉ。こうなる事を… Read more »

ホスト単騎

「やー……これはちょっと、どうしようか」 赤黒い海を背後に携え、山吹日明は苦笑いを浮かべる。 難破した豪華客船の残骸。一体どの位の人間が乗っていたのだろうか、周囲に漂う瘴気は尋常ではない。 船頭に作られた、本当なら目を疑… Read more »

覚悟の先の

火蓋は切って落とされた。 飛び交う銃声と罵声。 煌めく超常現象と閃光。 それら全ては、力を得たセイバー達による所業だった。 ストッパーがなくなれば、いとも簡単に崩れる均衡を保っていたのは―― そもそも、自分達にこの非科学… Read more »

【荊マス】抑えきれない

「マスター様、デザートが出来ました」 「ありがとー。今日は何ー?」 「チョコレートワッフルです」 おやつ時の時間帯。 本日の、拠点護衛の担当は荊棘従道のみである。一応学生達はいつもより早く来れるらしいが、今のところまだ姿… Read more »

闇に堕ちた光04

二人の前に現れたのは、かつて剣を交えた男。 全身真っ黒な衣装を纏い、血のように赤い大剣を掲げた彼は、その帽子の下の瞳を更に鋭く細めた。 全身に冷や汗が流れ出すのを感じながら、山吹は男の名を口にする。 「――荊棘従道!!」… Read more »

闇に堕ちた光03

ひらり手を振って立ち去ろうとする見嶋千里を、おい、と引き留めたのは、山吹日明その人だった。 へらりと笑顔を顔に張り付け、いつものようにふざけた口調で問いかける。 「見嶋さんよぉ。アンタ、どういうつもりなんだ?」 「あァ?… Read more »

闇に堕ちた光02

「悠斗、」 「他人には理解出来ないと思うし、昔の俺ならこの選択を選ぶ事はなかったさ。けどな、俺は……それでも、助けたいんだよ。俺達のマスターを」 ぎっ、と歯を食いしばり、蒼剣を持つ両手に力が込められる。 「突然現実世界か… Read more »

闇に堕ちた光01

「カザよぉ」 ゆらり、と。 まるで力の入っていない足取りと、それを物語るかのような、気の抜けた台詞。だがそれは見かけだけで、相手の内なる殺気は静かに燃え広がっている事を、風間は知っていた。 柱間の顔は、暗がりの影に遮られ… Read more »

赤と青

「暁!」 「おぉ、悠斗!? 何お前までこっち来てんだよ!?」 「お前が馬鹿やってるからだろ! 全く、お陰で作戦が台無しだ……!」 言いながら、悠斗が剣を構える。 気が付けば、周囲には星喰いの群れ。ここから生還するには、道… Read more »

【注意】見荊

見嶋千里の興味の対象は、後を絶たない。 それは時に特定の人物だったり、敵であるはずの存在だったり、果ては世界そのものだったり。時には危険を顧みず、ひたすら“知識”を――いや、その更に先を追い求めた… Read more »