タグ: 二次創作

騒めく日常01

「山吹さん達が帰って来ない?」  情報交換を終えて数時間後、浄化作業を終えて帰還すると、不穏な雰囲気が室内には漂っていた。怪訝に思った蒼井が代表して問いかけ、待機していたセイバーから返ってきた答えが、それである。 「ええ… Read more »

前日譚01

 星が瞬く空は、遠くで火事でも起きているのか、赤黒い。電気も通じていないオフィス街は以前訪れた時と同様、僅かな星の光を受けて黒いシルエットを纏っている。それはビルの形も相まって、墓標のように見えた。 「……いつ見ても、暗… Read more »

Biter04

突然涙を流しながら倒れたマスターを、俺達は慌てて拠点に運び込んだ。 だが拠点に着いた後、結構時間が経ったというのに、彼はまだ眠り続けている。 狼狽する荊棘さんを落ち着かせるのも大変で、今は戦闘の疲れを癒す為に休んで貰って… Read more »

コラボSS(莉結ちゃん、白夜さん)

「コウさん、大丈夫ですか?」 「ああ、なんとか」 莉結が膝をついたコウを気遣い、返ってきた答えに頷く。 彼は特殊な生い立ち故、星宝石の強大な力に当てられてしまったのだろう。ぎこちなく笑顔を浮かべながら立ち上がる姿も、どこ… Read more »

記憶の中の姿 02(勇愛マスター)

「だからー、何で君達はいつもいつも怪我を拵えて来るんですか!」 「あはは、ごめん雨宮先生」 拠点に戻ると、迎えてくれた雨宮先生――僕や暁先輩から見れば他校の先生だけど、そう呼んでいる――が僕達の格好を見るなり血相を変え慌… Read more »

記憶の中の姿 01(勇愛マスター)

「――せいっ!」 閃く一閃。 僕の剣の切っ先は外れる事なく目の前を切り裂き、星喰いはボロボロと崩れ落ちた。 チン、と剣を納刀すると同時に、背中に感じる衝撃。 でもこれは星喰いではなく、仲間の――暁宗谷の拳だった。 「カッ… Read more »

断章 ver.3

コウが自分の正体を知りました。の後    ■   ■   ■ 「うわ……!」 まずい。セイバーを連れていない。 一人で考えたくて護衛は要らないと言った自分を軽く呪いながら、セイバーがいなくても浄化をする為に、接近する方法… Read more »

断章 ver.2

目を覚ますと、そこは見知らぬ建物の屋内だった。 体をゆっくり起こすと、少し痛みが走る。けれど、動けなくなるレベルではなかった。 ぼんやりする頭で、自分は一体どうなってしまったのだろうかと考える。 一人ゴルドゴーグと対峙し… Read more »

断章 ver.1

「俺は、アンタのような人の命をなんとも思っていない奴とは違う!」 拳を握り締めながら激昂するマスターに、だが灰敷は然程動じていないようで、面倒くさそうに口を開く。 「……何を仰られているのですか? 私と貴方は、兄弟と言っ… Read more »

お昼寝(莉結ちゃんとコウ)

時間の感覚など感じられない世界で、時計の短針が丁度真上を向いた頃。 黒冬は自身のマスターである莉結と、メメを連れて、繁華街の一角にあるビルの入り口に立っていた。隣で莉結が「荊棘さーん! コウさんちの荊棘さーん!」と大きな… Read more »