タグ: 荊棘従道

クリスマス時期SS2

世間はクリスマス。 赤い衣装を着た人間や、男女が連れ立って右往左往する商店街はいつもより騒がしい。 街に溢れるネオンを恨めしく睨みつけながら、俺こと蒼井悠斗は大きな溜息を吐いた。 「何でよりによってこんな日に……」 「仕… Read more »

荊棘さんと光君※メモ

「荊棘従道……」 目の前に立つ少年は、確かにそう口にした。 何も感情が篭っていない、ただただ無意識に口についたように見えた。 「荊棘さんを、知っているのか?」 驚いた顔で、蒼井が問いかける。 そこで初めて、彼は眉間にしわ… Read more »

決戦前?

マスター 「荊棘さん、悠斗」 荊棘 「はい、何でしょうか。言っておきますが、私はマスター様から離れるつもりはありませんよ」 マスター 「……主の厳命でも?」 荊棘 「もちろん。この身朽ち果てるまで、主人の傍に仕え共に歩む… Read more »

【荊マス】抑えきれない

「マスター様、デザートが出来ました」 「ありがとー。今日は何ー?」 「チョコレートワッフルです」 おやつ時の時間帯。 本日の、拠点護衛の担当は荊棘従道のみである。一応学生達はいつもより早く来れるらしいが、今のところまだ姿… Read more »

闇に堕ちた光04

二人の前に現れたのは、かつて剣を交えた男。 全身真っ黒な衣装を纏い、血のように赤い大剣を掲げた彼は、その帽子の下の瞳を更に鋭く細めた。 全身に冷や汗が流れ出すのを感じながら、山吹は男の名を口にする。 「――荊棘従道!!」… Read more »

【注意】見荊

見嶋千里の興味の対象は、後を絶たない。 それは時に特定の人物だったり、敵であるはずの存在だったり、果ては世界そのものだったり。時には危険を顧みず、ひたすら“知識”を――いや、その更に先を追い求めた… Read more »

無茶して怪我した荊棘さん

ザアアアァー。 荒廃した世界の街。 華やかな壮観も、人間達が生み出す“風景が生きている”空気も、全て星宝石が生み出す瘴気に汚染されている。砕かれた硝子に映るのは、開放感溢れる青空とはかけ離れた灰色… Read more »

Fighter01

一体全体、何がどうなっているのか。 俺は走っている。走り続けている。 走って走って走って、時折立ち塞がる大きな岩、否瓦礫をヒラリと跳び越え、また走る。 理由? それは後ろを見てくれれば分かる。俺は今―― 「っうおっとぉ!… Read more »