ワールドガーディアンに所属の、ジェダイド家に居候する青年。
父親の記憶はなく、母親と二人暮しだった。
当時から赤い目の子供は恐れられており、左目が赤いセレウグも例外ではなく。周りの者達から恐れられていたものの、母親はそれでも守ってくれていた。
だがそれにより母親に心労が貯まり、帰らぬ人となってしまう。天涯孤独となったセレウグは、親戚が引き取りを拒んだ事もあり一時期孤児院に入れられていたが、折り合いが悪く脱走する。住んでいた家も失い、帰る場所もなくなったセレウグはスラムにある寂れた公園の遊具に住み着いた。
やがて食料も底をつき、盗みを働こうとしたが、標的として見定めた相手がザナリアであった為、あっさりと撃退されたのをきっかけに彼女との交流が始まった。その縁もあってジェダイド家に居候させて貰うなど、彼にとって彼女との出会いは幸運であったと言える。
過酷とも言える出来事が連続した為に、セレウグ自身は疲弊し、性格もねじ曲がってしまっていたが、ザナリアやグローリー、同じ年代の子供達との交流によって、生来の穏やかな性格を取り戻す事が出来た。彼らに多大な恩を貰った彼は、それらを返す為にも、『何があっても彼らを傷付けさせたくない』と思うようになる。
ザルクダ達、ワールドガーディアンと呼ばれるようになる一行と共に行動するようになって活躍していたある日、粛清されたと言われる街へと足を踏み入れた。そこにゼルフィルとリスカがまだ潜伏しており、邂逅の後、ワールドガーディアンは敗北し、彼自身も行方不明となる。