白銀のスノードロップ の変更点


#author("2024-03-27T23:00:20+09:00","default:admin","admin")
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&tag(一次創作,白銀のスノードロップ);

#contentsx

** 本編 [#ufaa8310]
[[掲載場所>https://cieloa.com/works/snowdrop/]]


** あらすじ [#m00c4292]
 冬の街。そこは、シルバーフィールドという名を冠する貴族の技術により、多様な発展を享受していた。しかしその家は、裏にも様々な秘密が存在していて――。
 これは、幼い双子がふたりで生きるきっかけとなった物語。

** 登場人物 [#w75c28e8]
*** シルバーフィールド家 [#h16f1ee2]
- [[ロッカ=シルバーフィールド>ロッカ]]
-- シルバーフィールド家の子息であり、双子の兄。
-- 大人びていてしっかり者。
- [[セツカ=シルバーフィールド>セツカ]]
-- シルバーフィールド家の子女であり、双子の妹。
-- 好奇心旺盛で、素直なお嬢様。
- [[ナツヤ=シュミート>ナツヤ]]
-- 当主に雇われた執事兼、双子の教育係。
- ユウ=シルバーフィールド
-- シルバーフィールド家当主、双子の実の母親。
-- 自身の知識欲を満たすためには身内ですら利用する。
- フユキ=シルバーフィールド
-- 当主の夫、双子の実の父親。
-- とても気弱。

*** 同行者 [#icbde1d9]
- [[コハク/サク>コハク]]
-- 旅の途中で出会った小さな少年。
-- 正体は、とある町を守護する神獣の子ども。
- [[ハルディス=クリューソス>ハル]]
-- 双子の協力者である医療職の青年。
- [[ユキハ]]
-- 双子の前に現れた小動物。
- [[コフィルス=グラウ>コフィ]]
-- 旅の途中で出会う少女。
- [[シバ=リサーチャー>シバ]]
-- コフィとともに行動する、老齢の紳士。
- [[タツキ]]
-- 双子の出身地である地方を縄張りとする龍の化身。

*** 精霊 [#mdb2db1c]
- [[ヴァル>ナツヤ]]
-- 神と同等とされる上位精霊のひとり。
- [[ニクス>ニクス]]
-- 冬の街に生える≪ニヴァリス≫の花を目印に祝福を与えていた精霊だが、シルバーフィールド家の強行により力を奪われ、その存在を消した精霊。

*** その他 [#z02472d2]
- [[???]]
-- シルバーフィールドの内情を何故か知っている者。神獣の力を根こそぎ奪い取ろうとしていた。

** 世界観解説 [#f01f8480]
*** 文化基準 [#f41f9a23]
 機械文明が徐々に浸透していっている。スチームパンクとサイバーパンクが合わさり、半分になった感。
 双子は機械専門の修理屋として、精霊の主を探しながら世界を転々とするようになる。

*** シルバーフィールド家 [#ge28336e]
→[[シルバーフィールド家>家まとめ#u3160143]]
*** 冬の街 [#fe0c302b]
 シルバーフィールド家がある、ほぼ通年雪に覆われた街。家は郊外にあるが、同家の恩恵を多大に受けており、深い雪の中でも普通に生活出来るような技術が使われている。
 一月だけ雪が降らない季節があり、それは《祝福の月》と呼ばれ、様々な利益がもたらされる。

*** ニヴァリス[#ta695029]
 元ネタはタイトルにもある「スノードロップ=待雪草」。
 冬の街で好まれている花。これを目印にして、精霊が冬の街に祝福を与えてくれる(=《祝福の月》)と信じられている。

*** 執行者 [#yed4f30b]
 冬の街で最近噂になっている話。『神に代わり話を聞いてくれる使者』といった存在と認知されている。

*** マナ [#c1888a2d]
 精霊や幻獣が酷使し、ヒトの生命力となる、魔力とは異なる力。

*** 貴族章 [#z7c6c90b]
 貴族の中でも選ばれた家のものだけが与えられているという、小さいチェーンにペンダントトップが付いたもの。身分、家名が刻まれている。
 ロッカとセツカは既に没落した貴族の嫡子だが、回収するという連絡を受けていないためしばらく失念しており、旅を始めてからもそのまま首にかけている。
 双子の他、ハルも自分の家のものを着けている。

** ネタバレありの軌跡 [#id8f4ba3]
&color(#ff0000){!!注!! ネタバレ配慮なし};
 
- 基本的には双子とコハクの三人旅。ほかの面子は助けが必要なときに同行してくれる。

#ac(all)
*** ~旅立ち [#ude6f321]
#ac(h,alt){{
-  
-  
-  
- 一連の騒動が片付いたあと、双子が旅に出る直前。ナツヤは双子に、この先の旅で必ず助けになるものとしてお手製の武器を渡す。ロッカにはフォームごとに攻守特化が選択出来る刀剣『ハクマ』、セツカには物理と魔法を選択出来る魔法具『ミュラッカ』を手渡される((なお、この武器は特殊な力で刻まれているため人間には認知できないヴァルの刻印が刻まれている。これはほとんどの精霊なら感知出来る所有印に似たものであり、手を出そうと思う精霊はほとんど存在しないのだとか。))。それぞれ軽く使い方を学び、扱えるようになってから旅に出ることになる。
- 暫くはこの近くにはいないほうが良いということで、約二年ほどは冬の街から離れた地域を気ままに旅している想定。なお、後述のハルディスとはこの期間にファーストコンタクトしている。
}}

*** ~コハク合流 [#e9f42d92]
#ac(h,alt){{
- 白髪赤眼の幻獣の子ども。
- シルバーフィールドの家が謎の没落を遂げてから数年。旅にも慣れていた双子は、とある町に立ち寄った。そこは田舎というには繁栄しており、都会というには小規模なところだった。双子はこれまでの旅の道中で拠点となる移動式工房((大体キャンピングカー6人乗りくらいの大きさ。簡易キッチンと工房、ベッドが備え付けられており、運転は双子が改造したオートパイロット式。))を譲り受けており、壊れた機械を修理したりなど『機械専門の修理屋』として道中で路銀を稼ぎながら旅を続けている。その移動式工房を町で借りた場所に駐車させると、宿屋を探しながら、旅で必要な物資の調達に向かった。
- そこの郊外で、閉鎖された祠のようなものを見付けた双子は周囲の住人に問うと、過去に祀っていた者の祠だが、今では穢れ切ってしまい、誰も祀る者はいないと言う。そしてそれを教えてくれた住人が、「ところでお兄さん」と声をかけながらでろりと溶けた。住人だと思っていたものは人に化けた魔獣であり、あわや喰われそうになったところを誰かが助けに入ってくる。それは小さな子どもと妙な生き物であり、「早くついてこい」と言われるがままに追いかける。
- 町まで逃げきると、子どもは先ほどとは一転し、おどおどしながら「ここなら大丈夫」と声をかけてきた。一方で妙な生き物は先ほどの子どもと同じ勢いで捲し立ててくる。まるで入れ替わっているような状態に怪訝に思い聞くと、子どもは『コハク』と名乗り、先ほど助けてくれたのはコハクのもう一つの人格であり、今は妙な生き物である『サク』という。この一帯は数年前に守っていた神獣――コハクの父が突如狂ってしまい、それに影響された魔獣が蔓延っていると聞く。最早神獣に冷静な意識はないようで、災いをもたらすとして住人には怯えられるようになってしまった。
- 思うことがあったロッカがナツヤに通信で連絡を取ると、それは間違いなくロッカも自身を見失えば辿りかねない末路であると知る。また、町に逃げ込めば安全ということは、その神獣にはまだ『町を守る』という意識は残っている可能性はあり、冷静な意識を取り戻させればまだ元に戻れる可能性はあると語る
- コハクにその話をしたところ、父を戻せなくとも、せめてこのまま守護していたこの町を壊させるようなことはさせたくないので、と頷く。かくして狂った神獣の元へ向かうが、そこには神獣に対して害をなす人間たちがいた。原因を取り除くべく対峙すると、その一団を扇動していたらしき一人がロッカのほうを見て「白銀の研究体か」と口にし姿を消す。その言葉に動揺しつつも撃退し、神獣のもとへ辿り着くも彼は既に力を使い果たしており、最期に意識を取り戻しコハクに自身の力を託して消えてしまう。町は平穏を取り戻したものの、恐怖を植え付けた神獣のことを敬う人間がいるはずもなく。ただコハクは恐怖に怯えて生きるくらいならそれで良いんだと思う、と町を離れる決意を固める。そして、最期に父を助けてくれた双子を今度は自分が助ける、と付いていくことにしたのだった。
- 力を継承したとはいえ、コハクは父親とは異なりまだ生まれてまもなく、信仰もない。つまり神格も持たない、『少しばかり上位の力を得たただの幻獣』である。
}}

*** 小さな生き物との邂逅 [#x59e5a40]
#ac(h,alt){{
- コハクと合流後、男が口走った言葉が気になったロッカは一度、情報がないか探る提案を行う。協力者と連絡を取るために通信を使うことも考えたが、用心を込めて直に足を運ぶことに。
- とある日うっかり寝落ちて悪夢を見るロッカの夢に、不意に見慣れない小さな影が映りこんだ気がしていると、たたき起こされる感覚で起きる。見るとリスのようなネズミのような、しかしはっきりは断定が出来ないコハクの正体よりも小さな生き物が自分の上に乗ってこちらを見ていた。一体どこから迷い込んだのだろうか、と思いながら部屋の窓を開くが、その小動物は一向に外に出る気配がなく、むしろロッカの服を駆け上がりちょこんと肩に居座る。
- ええ、と思いつつもそのまま部屋から出ると、可愛いもの好きなセツカはきゃあきゃあとはしゃぎ、コハクとサクはじっと小さな生き物を見るものの特に敵意はない、として受け入れられた。ただ、ロッカもセツカも実際には「なんだか懐かしい気配のような気がする」、コハク・サクもまた「ただの動物というより、自分たちや精霊に近い気がする」という漠然とした感覚は抱いている。
- とりあえずついてこられるのであれば好きにさせるか、ということで満場一致し、その小さな生き物も旅の同行者となるのであった。
-- この小さな動物の正体は、ロッカの中にあるニクスのマナが小動物程度の姿を構築出来るようになったため現れたもの。当然話す言葉を持たないため、ニクスがロッカに説明出来るはずもなく、ただ置いて行かれないようにと必死になっていた。
}}

*** ~ハル合流 [#t3396350]
#ac(h,alt){{
- コハクと合流後、男が口走った言葉が気になったロッカは一度、情報がないか探る提案を行う。協力者と連絡を取るために通信を使うことも考えたが、用心を込めて直に足を運ぶことに。
- そうして辿り着いた町の一角、それなりに整った区画にあった一軒の家の扉を叩く。すると使用人が顔を出し、『ハル』はどこにいるのかと尋ねるとたまたま帰ってきているとのことで、すぐに面会を申し出た。通された部屋のデスクに座っていた20代過ぎの男が双子に気が付くと、ナチュラルな挨拶を交わす。彼こそがハル、ハルディス=クリューソスであった。
-- 出会いは双子が各地を巡る旅を始めてしばらくしてから。クリューソス家を始めとする貴族が統治する管轄の町で、『シルバーフィールドの双子』と気が付いていたハルから声をかけられて話しているところに、魔獣の襲撃に巻き込まれる。安全を確保したあと、自らを怪我人と名乗る貴族の男に絡まれるが、ハルが暗に「お前なんて知るか」と言い放ち、他怪我人の治療に向かうのを双子も手伝いに行く。
-- その翌日、双子は話があるとハルの住居に招かれる。そこでシルバーフィールド家で起きた出来事をぼかしながら話す。
-- それを受けたハルは、自身の思惑もあって双子の資金面でのサポートを申し出る。
- といった話をコハクに話したところで、本題のシルバーフィールド家の話を何か聞いていないか、とハルに問う。ちょうどハルとしても双子に連絡しようとしていたと語り、情報について口を開く。
- 情報を吟味した結果、一度冬の街に帰ろうという結論に至ろうかというところで、家のチャイムが鳴る。どちら様、とハルが出ると、街の住人が錯乱した様子でロッカを指差し、奇声を上げ襲い掛かってくる。住人を傷付ける訳にはいかず、一度ハルとともに街を離れる。
- 安全を確認した後、何故襲われたのかを確認しているときに、過去に街で起きた事件の話を聞く。その事件にどうもシルバーフィールドが一枚嚙んでいるという話もあり、それをどこからか聞きつけたのだろうと推測。最終的に、ハルも帰る訳にはいかないのでこのまま同行することになる。
}}

*** 小さな生き物との邂逅 [#x59e5a40]
#ac(h,alt){{
- 冬の街に戻る道中、
}}


*** ~道中 [#n87d3ad5]
#ac(h,alt){{
- 冬の街への道中で引き続き情報収集を行う中、十代の少女と五十代の老紳士の二人組と遭遇。
-- 実は二人はお嬢様とお付きの執事、ということはなく、コフィルス=グラウことコフィの目的のため、その目的がシバにとって有益であるがための利害一致による同行であった。
-- コフィは数年前、かつて自分を救い出してくれた「とある精霊」の気配が断絶したことに気が付いて遠路はるばる帰還し、情報を集めようとしているところだった。その途中でシバと遭遇し、邪魔をしないことを条件に同行を認めている。そして「とある精霊」こそロッカを苦しめている元凶となった研究で犠牲となった「冬の街の精霊」であり、コフィはロッカに対して最初詰問する。
-- 「シバ=スチュワート」は元研究者であり、精霊の生態について研究している。「スチュワート」は偽りであり、本名は「シバ=リサーチャー」、双子の母親の恩師である。が、その頃から発露していた彼女の異常とも言える思考に危険視した大学が彼女を追放してからは会っていなかったという。
}}

*** 〜タツキ合流 [#oa310fb7]
#ac(h,alt){{
 
}}

*** ~旅の終わり [#sfb787fa]
#ac(h,alt){{
- 双子の前に現れたヴァルと全力でぶつかる。諦めかけた一行だったが、セツカだけは絶対諦めてやるものかと膝を付かずに立ち続けた。
-
}}

** 年表 [#a5e55b60]
| 8歳 | ロッカがユウによって研究の被検体として扱われるようになる。 |
| 10歳 | ロッカは相変わらず体は弱いままだが、ヒトではない何かの声が聞こえるようになっている。 |
|~| セツカはこの段階でユウから家を継ぐのはお前だと告げられている。 |
|~| 世話人兼教育係として、本来来るはずだった人物に成りすましたナツヤが家に紛れ込む。 |
| 11歳 | ロッカに対する研究は続いており、精霊の力が彼自身を侵食している状態。 |
|~| セツカは何も知らないままロッカとともに家を継ぐための勉強が始められ、教育係としてナツヤが割り当てられる。 |
| 12歳 | ヴァルによってシルバーフィールドの家が暴かれる。 |
|~| ナツヤの助言もあり、しばらく冬の街を離れて旅をすることになる。 |
| 13歳 | 故郷から少しばかり離れた地にてハルと出会う。このときハルは18歳。 |
| 16歳 | 立ち寄った町で人ならざる者に襲われるが、コハクに助けられ対話する。 |
|~| コハクを交えて旅を再開する。 |
| | (思考中) |
| 17歳 | ヴァルと対峙。 |