第15話 青年の怪我

――……!

暗闇の中から、聞こえる声。

「(ん……誰だ?)」

――――!

「(聞こえねぇ……つか、目ぇイカれてんじゃん……)」

――ん、――――ぃさん!!

「(オレは……何をしていたんだ? ……そうだ、奴らと戦って、オレ達は負けて、殺さ……)」

セーレ兄さん!!!

   ■   ■   ■

酷い傷を負った青年は、宿屋の一室に運ばれた。

ホルセルが呼んできた医者とリレスが魔法で彼の治癒を行っている間、クーザン達は泊まっていた宿屋の別の部屋で待機せざるを得ない。
しきりに青年が寝かせられている部屋を気にするクーザンも、サエリが用意した飯を黙々と食べていた。ちなみに、ホルセルの怪我は治療に籠る前のリレスの魔法によりとっくに治療され、今は念の為白い包帯を巻いているのみだ。

「…………」
「アンタねぇ。心配なのは分かるけど、飯を食う時位その目止めなさい」
「クーザン、怖いから!」
「…………」

何時も以上に無愛想な彼に何を言っても無駄だと察したのか、サエリは注意するのを諦める。
ユキナがいなくなるあの日も思ったが、クーザンという少年は身内の事になると周りが見えなくなる質らしい。

そして、同じように部屋のドアを見やる。
医者とリレスは治療の為に部屋に籠っているが、もう長い時間そのドアは動いていない。

「……はぁ。それにしても、苦戦しているみたいじゃん。もう三十分も、魔法発動しっぱなしなんだよな」
「治癒魔法は確かに便利だが、あまり長時間発動すると言うのも、身体に負担がかかって良くないんじゃないのか」

椅子の背もたれに体重をかけ、頭上で腕を組んだホルセルに続き、クロスも発言する。
そんな二人の質問に、サエリは表情を暗くさせた。

「そう。あの子元から体力ないし、それが心配なのよ。昔、今回と同じ位酷い怪我をした奴の治療して、ぶっ倒れた事あるし」
「同じ位、酷い怪我?」
「……そう」

それは誰の事だ、と続けようとしたクーザンだが、言葉が発される事はなかった。
耳を澄まして待っていた扉の向こうから、人が動く音が聞こえたからだ。

かちゃ、と小さな音を立てて開いた扉からは、少し疲れた表情のリレスだけが現れる。
クーザンは椅子から飛び出すように勢い良く立ち上がり、彼女に問うた。

「リレス! 兄さんは、セーレ兄さんは!?」
「だ、大丈夫です。一命は取り留めました……ただ、」
「ただ?」

揺らされて若干目を回しかけたリレスは、自らの言葉を繰り返したサエリの問いに、躊躇うように視線を泳がせた。
一同の背筋に、ひんやりと嫌な予感が走る。その行動が、言って良いのかどうか分からない迷いからきているように見えたからだ。

「……取り敢えず、ちょっと会われますか?」
「大丈夫なの?」
「まだ目覚められてないですから、見てるだけになりますけど……」
「気になるなら、見てくれば良いだろう」

リレスの誘いに大丈夫なのかと心配するクーザンは問いかけた。意識のない人物の寝ている部屋に、取れないとはいえ無断で入るのはやはり気が引ける。
だが、そんな彼をクロスが促した。当の本人は既に向きを変え、宿屋の入口の方へ向かっている。

「ついでに、俺は出掛ける」
「え?」
「あら、何処に?」

何気ないサエリの言葉。先程一瞬見せた複雑な表情は既に消え去り、いつもの顔に戻っている。
クロスは僅かに目を細め彼女を睨み付けた。

「わざわざ言わなければ、外出も許さないのか」
「そんなつもりは無いわよ? ただ気になっただけ」
「……」
「……」
「……散歩だ」

若干険悪な雰囲気になりかけたものの、結局クロスの方が先に折れた。一言告げると、後は質問も許さない速さで去っていく。

「散歩、ねぇ」
「クロス、考え纏めたい時はふらりと散歩しに行くんだ。多分それじゃねーのかな」
「ふぅん……ま、そうしておきましょ」

彼を見送り部屋に入ると、ホルセルが呼んできた医者がまだ様子を見ていた所だった。
青年は、やはり目覚めていない。布団から出された右手の細かい傷は残らず治っているので、治療は終わっているのだろう。何らかの問題があるようには、見えなかった。

「で? リレスの憂いの原因は?」
「……目の傷が、治らないんです」
「目?」

ホルセルは青年の顔を覗き込むように身を屈み、訊き返す。

栗色の短い髪は、丁度左目を隠すようにして伸ばされている。その為彼らの位置から目は見えないのだが、見えていたにせよ包帯か何らかで傷口は覆われているのだろう。

「さっき、見たんですけど……目の切傷、全然治ってくれないんですよ」
「治らない?」

リレスの治癒魔法は、人間が元から持っている治癒能力に呼びかけ活性化させるもの。治せないという事は、彼の身体に治癒能力が備わっていない事になるが、それは先ず有り得ない。

「一番酷い、って言うのもあると思うんですが……。それだけじゃない気がして」
「だが医学的に見ても、左目周辺だけが治癒する力が弱くなっているんだ。眼球も傷ついている可能性もあるな、これは」

専門家の医者からそのように言われるのなら、青年の傷は相当酷いのだろう。
その上症状が全く良くならないのは、何らかの力が働いているとしか思えない、と付け加えられた。普通では考えられない事なのだろう、医者はお手上げだと言うように溜息を吐く。

「…………」
「ごめんなさい。私には、もう出来る事がないです……」

しゅん、と落ち込むリレスに、クーザンが慌てて気にするなと口を開いた。だが回復のスペシャリストである彼女としては、治療が出来ないのは相当悔しいのだろう。
すると、それまで大人しく聞いていたホルセルは、顎を人差し指で掻きながらポツリと呟く。

「傷が治らないって……《呪い》みたいじゃないか」
「うわ、縁起の悪い事言わないでよ」
「そうも言えないぞ? 私はまだ治癒術に関して未熟だが……彼女はその年にしてはそれに長けていると言うのは分かる。その力が通じないというのは、考え難いからな……」

サエリは直ぐ様否定するが、医者は真面目にその可能性を肯定した。

昔の伝承によく残っている、《呪い》。
これは、怨念が籠った武器、或いは魔物による傷を負った場合、永遠に治らなくなったり、体調を崩したままになってしまうと言われているものだ。ただ、使えるものはあまりに限られていて例も少ない為、本当にあるのかどうかははっきりしていない。

もし青年の傷が呪いによるものだとしたら、リレスの魔法が効かない事は頷けるが――今度は何故そんなものを受けてしまったのか、という疑問が浮上してしまう。

「確証はないし、彼がどんな事件に遭遇してしまったのか分からない今は、安易に判断しちゃいけないけどね」

医者は肩を竦めそう締めると、簡単にこの後の対処を説明し、では、と部屋から退出していった。

彼らのみになると、早速碑にいた時から気になっていた疑問がクーザンに殺到する。
本当は青年を見付けた時に訊きたかったのだが、謎の黒い化物が出てきたり青年の怪我の治療を優先したりで、今まで後回しにされていたのだ。

「それより。クーザン、この男はアンタの何な訳? 見た所、血の繋がりはなさそうなんだけど」
「当たり前だ。兄さんって呼んでるだけで、本当の兄さんじゃないし。……昨日、居候のお陰で歴史学に興味があるって言っただろ? この人がそう」
「傭兵の方なんですか? 何でこんな重傷を負っているのか、クーザンさんは心当たりはありますか?」
「違う、セーレ兄さんはれっきとした一般人。最近は、大陸の遺跡とかを訪れて回ってるって聞いてたけど、しばらく音信不通になっていたから捜していたんだ。心当たりは……、ない」

否定の言葉が僅かに遅れたが、サエリとリレスの二人は全く気にせず、新たに質問をしようと口を開いた。
が、それが音となって現れる事はなく、代わりに聞こえたのは、誰かが息を洩らした声。

「……う……」
「!」

今までずっと眠っていた、或いは気絶していた青年が身を捩り、目を覚ましたのだ。うっすらと開いた美しい黄金色の右瞳は、何処かに視点を合わせる事なく、宙をさ迷う。
クーザンは飛び付くようにベッドサイドに近付き、彼の顔を覗き込んで声をかける。ある意味質問責めからの逃避とも取れるその行為は、だが誰も気にする事はなかった。

「セーレ兄さん!? 気が付いた?」
「お身体の調子はどうですか?」

声に気が付いたのか、青年は二人を――否、二人がいる方よりちょっとずれた方向に目を向け、口を開く。
それは、誰もが想像していない言葉だった。

「……だ、れ……」
「……え?」

クーザンは、自分の耳を疑う。
更に、青年が戸惑いを表すかのようにキョロキョロと辺りを見渡す。ベッドに寝転がったままなので、大して見えないが。

「ここ、は……ど、こ。オレ、は……う゛っ!?」
「あ、駄目です! 目を怪我しているんです、安静にしていて下さい」

やはり見えなかったのか、彼は今度は起き上がろうとした。その際に傷が痛んだのだろう、踞る青年を落ち着かせ、改めて説明をする。

「ここはアラナンだよ。アンタは左眼に酷い怪我をしてる。他は治したけどね」
「け、が? ……だから、何も見えない、のか?」

無理矢理ベッドに戻された青年は、自分の目の前に手を翳す。
見えるかどうかを試しているのは直ぐに分かったが、今彼が開けているのは右眼だけ。そちらの怪我は治っているはずだ。

「……?」
「おにーさん、そっちは治ってるよ」

怪訝な表情を浮かべたホルセルがそう伝えたが、青年は首を振る。

「見えない……」
「……まさか、左眼のせいでしょうか?」
「え?」
「左眼の神経は、やられていると見て間違いありません。確か、右と左の目の神経って、近くにあったはずなんです」

「左眼がやられてしまったから、右もつられて見えなくなってしまった、て事?」
「多分……」
「そんな……」

クーザンのショックは大きかったらしく、大きく目を見開いている。しかし、リレスが医療の方にも多少知識を持っている事は知っていたので、概ね間違いでもないだろうという確信はあった。

「あと、ひょっとして記憶喪失かもしれないですね……。あの、ご自身のお名前は分かりますか?」
「……、分からない」

青年は少し考える素振りを見せ、だが暫くして頭を振り答えた。
それに、更に表情を歪めたのはクーザンだ。

「嘘だろ!? セーレ兄さん、俺だよ!? クーザンだってば!」

あまりの剣幕に青年は一瞬目を見開き、それに気が付いたサエリが「落ち着きな」とクーザンに声をかける。
少し距離が離れたのを見計らい、彼は申し訳なさそうに言った。

「……ごめん、思い出せない」
「ま、自分の名前も忘れてる位だからねぇ」

青年の返事に、クーザンはがっくりと俯く。気落ちした彼を見て、ホルセルが慌てて声をかけた。

「クーザン、そんなに落ち込むなよ。記憶はきっと戻るよ」
「……うん」

『きっと』。
それは、確証などないただの気休めの言葉だ。願望、と言っても良いかもしれない。
だが、そう信じずにはいられなかった。
ホルセルが、そういった意味合いがあると知っていながら言ったのかは、分からない。

「(……まぁ、知らないで言ったんだろうなぁ)」

クーザンは、黙って頷く事にした。

気を取り直し、女性陣はそのまま青年――名前が分からないので、取り敢えずセーレと呼ぶ事にする――に色々と事情を話し出した為、クーザンの呟きに気付く事はない。

「……セーレ兄さんがこんなじゃ、……姉さんも、父さんも……」

そう呟くクーザンが浮かべる表情は、この旅での仲間達が知らないような、暗い表情だった。

   ■   ■   ■

激しい戦いを繰り広げた、策略の碑が建てられる中央公園には、また何時もと変わらない静かな空気が流れていた。先程までクーザン達が戦っていたとは、到底思えない。
そこに、人影が現れた。

「……やはり、」

その人物は警戒しながら周囲を見渡し、ポツリと呟く。何かを探しているようで、視線は忙しなく動かされていた。
林の巣に戻ってきた鳥が、バササと音を立てる。

やがて、目的の物は見付からなかったらしいその人物は大きく溜息を吐くと、再び独り言のように言う。

「嫌に……力が立ち込めている。思ったよりも、滅びが近い」

彼は顔を上げ、碑を見上げる。
太陽に照らされた碑は、やはり年季があって風化していたり、一部が欠けていた。
それでも、これは御伽噺の象徴を立派に努めている。遠い未来、人類がぶつかるであろう災いを知らせる為に。
だが、これが災いの原因をもたらしているのもまた事実。

「……リツ、お前はどうしてこれを残した……?」

その数分後、公園には再び誰もいなくなった。

   ■   ■   ■

「どうですか?」

エアグルス大陸の何処かの国にある、大きな時計塔。
質素な造りで、それでいて然り気無い飾りやステンドグラスが絶妙にマッチし、不思議と雰囲気が乱される事はない。
そこに戻ってきたのは、銀髪の青年――ゼルフィルだ。
良く見れば、奥の方には待機していた彼の仲間も各々寛いでいる。

パーソナルノートを開いて何かを調べているスウォアは不機嫌な表情を崩さず、キセラは無糖コーヒーを眠気覚まし代わりに一口啜った。砂糖は肥満の元になる上、苦さが緩和されてしまうのであまり好きではない。

「サンとリスカがまだ帰ってないわー。ピォウドに行ったっきり」
「ターゲットを追って?」
「一応帰って来いって言ったのにね。またサンが癇癪起こしたんじゃないかしら?」
「…………」

リスカはともかく、サンが帰って来ない理由を知っているゼルフィルは返答しなかった。
んー、と縮こまってばかりの体を精一杯伸ばし、キセラは安楽椅子を回転させ彼に向き直った。

「ったく、仕方なく従ってあげてんのに、これだから餓鬼は」
「キセラ、聞かなかった事にしておきますよ。スウォアの方は、何かありましたか?」

くるり、と振り向き訊いてきたゼルフィルの目は、「ない」とは言わせない鋭さを持っていた。それが嫌いなスウォアはあまり情報を提供したくない、と反発しかけるが、後がどうなるのか分からないので喉の出口で止めておく。

「……ジャスティフォーカスの奴らは、今アラナンにいる。何でかは知らねぇが、魔導学校の学生と一緒にな」
「魔導学校の学生?」
「もう物覚え悪くなったか? お前がトルシアーナで会ったあいつだよ」

スウォアは、翡翠の瞳を持つ黒髪の少年――クーザンの名前も知っていたが、敢えて伝えなかった。直ぐに分かる事でもあり、今の所危険性を感じる人物でもない。
ゼルフィルは数秒首を傾げ、数日前の事を思い返す。暫くすると、

「ああ、あの雑魚」

と、どうでも良いような返事が返ってきた。

「あの時は散々お世話になりましたね。となると、あの二人を手に入れる際にも邪魔になりそうです」
「あの二人ね……。ジャスティフォーカスの構成員という時点で既に厄介なのに、あれだもの」

意味の分からない違和感を振り払い、スウォアはリカーンでの出来事を思い出す。

あれは、確かに地獄絵図のようだった。

血塗れになるまで人という人を斬りつけ殺し続け、それでも尚笑うあの少年。
連れの長髪があれ程慌てていたという事は、余程ヤバかったのだろう。

そして、スウォアはこの事も奴等に言うつもりはなかった。
協力はするが、必要以上には奴等に近付くべきではない。
所詮――俺は誰の仲間でもないのだから。

「あの日から……な」

誰にも聞こえないようそう呟いたスウォアの表情には、どこか悲しさを感じる。

「……さて。そろそろ、彼のところに行くとしましょう」
「あら? とうとうやるって?」
「ええ。早い内が良いと思いましてね」

ゼルフィルとキセラのやり取りに何か嫌な物を感じたスウォアは、気持ちを切り替えて彼らに顔を向ける。

「何の話だ?」
「ほら、私達の人数では、指揮をする人手が足りないでしょう? あのバカだって本業が忙しかったりするらしいですし。学生とジャスティフォーカスが手を組んだ方にも人員を割き、尚且つもう一人の方にも割かなければいけない。ですから、今から手駒を作りに行くんですよ」

さも当然というように紡がれた言葉に、スウォアは絶句した。いけしゃあしゃあと言いのけたゼルフィルの目は、笑ってなどいない。

「……まさか、“奴”を……?」
「他に誰が? 行きますよ」

とても暗く、ジメジメした室内。
階段を一段下りる度にカツン、と音が鳴り、それが何処へでも響いていく。
明かりは、壁に設置された松明のみ。足元の視界は確保されているが、それでも歩き辛い。

広いホールに出た。
ホールの壁には、何かを捕らえていたような檻が何個も並んでいる。中には、修復不可能な程に破壊された檻まで。
ゼルフィルが、迷いもなくその内の一つに近づく。
檻に錠がかかっており、懐から鍵を取り出し、解錠する。

「……っ」

中には、一人の少年が壁に繋がれていた。
口の端に血が流れた跡を残し、虚ろな目で地上を見つめている。
その漆黒の髪は輝きを消し、既にボサボサだ。服も、マントも血と泥で汚れ、帽子はつばの部分が切れている状態で床に転がっている。
四肢は、鎖の錠によって拘束されていた。その先は、壁。
意識はないのか、前髪であまり見えないが目は閉じられているのだろう。

「起きなさい」
「……がっ、あっ……」

がすっ、と彼の腹部を容赦なく蹴り上げ、ゼルフィルが冷たい目を向ける。
少年は苦しさに喘ぎ、口の中の血を吐いた。

「お目覚めですか?」

少年はぐったりとしているが、ゼルフィルを生気のない瞳で睨み付け、無言の抵抗を試みた。が、彼の前では効果はない。

「どうやら、自分の立場は分かっているみたいね」
「……どう、せ、自分達の仲間になれと、言うんだろう? 断る」
「貴方のような弱い人は、我が組織には必要ありません」
「……なら、何」
「この子は、貴方の大事な大事なお友達でしょ?」

キセラが取り出したのは、一枚の写真。
写っているのは、燃えるような紅い髪を耳の横で結び、リボンで纏めている、大人しそうな少女。金髪の少女と、楽しげに笑っている。

スウォアは、それが誰なのか一発で気がついたが、黙って見ている事にした。
そして、それを見た少年は、今までの無表情から一気に顔を引きつらせる。

「彼女に手を出されたくなければ、貴方のその身体を寄越しなさい。――貴方の中には、貴方では扱えない大きな力が眠っている。それを、有効利用させて貰うだけですが」
「……人間の、風上にも置けない位、非道な性格だね……君は」

憎たらしげに吐いた少年の愚痴を、ゼルフィルは鼻で嘲笑った。
そして、はっきりと告げる。

「人間でもないんですがね?」

NEXT…