#author("2021-12-30T17:00:53+09:00","default:admin","admin") #author("2022-01-04T18:18:35+09:00;2021-12-30T17:00:53+09:00","default:admin","admin") #contentsx &color(#ff0000){!!注!! ネタバレ配慮なし。2021/12時点での最新情報を含みます}; 凄まじく短い文章的なもの。 **【原神】別離ルート [#z767034b] *** 邂逅 [#x745c4f5] #ac(h,alt){{ タ「だから君は、仙人のもとへ――。っ!」 空「うわっ!?」 パ「おわぁ! な、なんだぁ!?」 セ「――久し振りね、《公子》! こんなところで会えるとは思わなかったけど!」 タ「おやぁ? これはこれは……不躾に誰かと思えば、セツカじゃないか」 空「公子の知り合い?」 パ「みたいだな。やり取りの割にはめちゃくちゃ不穏な空気だけども」 タ「いつの間に璃月に来てたんだい? 連絡くらい寄越してくれても良かっただろう」 セ「良く言うわ、のらりくらりと躱すくせに……アナタには聞きたいことがたくさんあるの。大人しく話してもらうわよ。ファデュイ執行官、《公子》様」 タ「……へぇ、面白いじゃないか。旅人、仙人たちのことは任せたよ。デートのお誘いは断ったら申し訳ないから、ね!」 セ「あっ……こら、待ちなさい!」 パ「はぁ!? おい公子――行くのはやっ!」 空「うーん……仕方ない。俺たちは取り敢えず、仙人のところに行ってみよう」 }} *** 冬国の旅人 [#x745c4f5] #ac(h,alt){{ 鍾「詳細は割愛させてもらおう。まずは俺とともに……」 セ「あっ、旅人! そこの金髪三つ編みくんと、ちっちゃい子!」 パ「ん? あ、お前は!」 鍾「旅人の知り合いか?」 空「えーっと、公子と話してたら、突然飛びかかってきた人」 セ「その覚えられ方、すごーく嫌なんだけど……。いや、その件は本当にごめんなさい。私、カッとなったら周りが見えなくなるタイプみたいで……アイツを見付けたと思ったら、早く追いかけなくちゃと必死になっちゃって」 パ「なるほど、それでかぁ」 セ「改めて自己紹介させてもらうわ。私はセツカ。スネージナヤを出て、さがしものと見聞の旅をしているの。アヤ……じゃなかった、タルタリヤとは腐れ縁の友人よ」 空「俺は空、こっちはパイモン。旅人同士、よろしくね」 鍾「往生堂の客卿、鍾離だ。公子殿のご友人か……彼には、俺も世話になっている」 セ「ああ、タルタリヤが言っていた『先生』はアナタのことですね? 腐れ縁のお調子者がご迷惑をおかけしております」 パ「なぁ、お前のさがしものってなんだ?」 セ「私がさがしているのは……って、こんな往来で話せるものではないわね。すぐそこのお店に行きましょう」 }} *** さがしものをさがして [#x7f59ffc] #ac(h,alt){{ セ「それで……私がさがしているのは何、って話だったわね。それはね、実の双子の弟なの」 空「!」 パ「双子の弟?」 セ「うん。事情があって故郷から飛び出したきり行方が分からなくて、こうして各国を渡り歩いて捜しているの。黒髪で、私より背も高くて、このブローチと同じ形をしたタイピンを着けていると思うんだけど」 空「うーん……」 パ「見たことはないなぁ。少なくとも、モンドでは見かけなかったな」 鍾「ふむ……なかなか上等な鉱石でつくられたブローチのようだな。だが、璃月でも見かけたことはない――というより、公子殿と貴殿が友人であれば、その弟殿も公子殿と友人なのだろう? 公子殿が知らないのであれば、俺も分からないな」 パ「ああ、だから公子なのか!」 セ「そういうこと。タルタリヤにも、詳しいことは分からないと言われたわ……というより、アイツがスネージナヤを出たのは結構前の話だから、私たちが故郷を出てきたことも知らなかったみたい」 パ「そもそも、セツカの弟は、何でいなくなったんだ?」 セ「話せば長くなるから、簡単に言うわね。――『ファデュイに狙われているから』だと思ってるの」 パ「えっ!? どういうことだぁ!?」 鍾「…………」 セ「隠してても仕方がないから話すけれど……私のフルネームはセツカ・シルバーフィールド。スネージナヤで『シルバーフィールド』と言うと、悪い意味で有名な家の名前でね。ファデュイが研究する様々な開発――邪眼もそのひとつね――に、技術方面で手を貸していたの。実際に行っていたのは私の両親、祖父に関係する人たちだけども……でもある日、彼らは実験中の事故によって再起不能な状態に陥り、同時に私の弟は姿を消して、シルバーフィールドの家は地に落ちたも同然となった。いわゆる没落貴族、という奴ね」 パ「実験中の事故、って……邪眼のか?」 セ「それは分からないの。まぁそんな訳で、怪しい開発に技術を提供していたシルバーフィールド家の人間である私に視線が向いてしまって、普通に暮らすにも危うくなってしまってね……。国にはいれない、と途方に暮れてしまって、なら行方不明になった弟を捜しに行こう、ということで、こうして国を出て旅をしているの」 鍾「ふむ……ひとつ確認したいのだが、セツカ殿自身は、スネージナヤの女皇とは関わりはないのだろうか?」 セ「ない……とも言えません。少なくとも、私が物心ついた頃からはないと思います。女皇様にお会いしたことはあるそうだけど、記憶にもなくて」 パ「おおう……」 鍾「では、弟殿もそう変わらないだろうな。……家名というものは、時として厄介なものだな」 パ「にしてもオマエ、『弟はファデュイに狙われてる』って言ってるのに、ファデュイである公子のことを信用しても大丈夫なのかぁ?」 空「確かに……公子がわざと間違ったこと言ってる可能性もあるよね」 セ「……そうよね、普通に考えればそうね。信用すべきじゃないとも、自分でも思ってる……。でも、アイツは私にとって『弟以外で信用出来る、唯一の親しい友人』でもあるのよ。実を言うと、今でも何でファトゥスに、という気持ちはあるわ。本人には言ってやらないけど」 パ「ああ、そうかぁ……。よし! なら、オイラたちがその『新たな信用出来る親しい友人』になってやるぞ! それなら、嘘かどうか悩まずに信用出来るだろ?」 セ「あはは、ありがと。心強いわね」 }} *** 工場跡地の見聞 [#z46e785d] #ac(h,alt){{ セ「旅人、パイモン! 丁度良かった。聞きたいことがあったのよ」 パ「どうしたんだ?」 セ「アナタ、先生に稲妻の話をしたでしょう? 邪眼を利用していた抵抗軍と、稲妻にあった邪眼工場について先生から聞いたものだから、話を聞きたくて」 空「ああ……」 セ「……? 聞かないほうが、良い?」 パ「ええっと……」 空「……いや、話すよ。信頼出来る友人、だもんね」 パ「旅人……そうだな! セツカ、実はな――」 セ「……なるほど」 パ「参考になりそうか?」 セ「ええ。――私の国のせいで嫌な思いをさせてしまったわね……。謝って済むものじゃないけれど、本当にごめんなさい」 空「セツカ自身は悪くないよ。それに、力になれたのならなによりだ」 セ「……本当は、そこに連れて行って欲しいと思っていたのだけど……そういうことなら仕方ないわね。私一人で行ってみるから、場所を教えてくれないかしら?」 パ「ええー!? ファデュイは今はもういないし、天領奉公が管理してると思うけど、危険だぞ!?」 セ「危険は承知よ! でも、そこに僅かでも手がかりがあるなら、探さない訳にはいかないの」 パ「ううん……旅人、どうする?」 空「一人は危険だ。犯人は現場に戻るとも言うし、セツカ自身がファデュイと繋がりがあると見なされる可能性もなくはない……俺たちも一緒に行くよ」 パ「そうだな! オイラたちが一緒なら、セツカがファデュイと繋がりを持ってると天領奉公に疑われる心配もなくなるしな!」 セ「良いの? 無理しなくて良いのよ?」 空「女の子一人で行かせられないよ」 パ「そうだぞ! 友達が危ない場所に行こうとしてるなら、尚更だ!」 セ「……ふふ、ありがと。じゃあ、お願いするわ」 パ「よし、ならトーマやアヤカにも声をかけよう! 人手は多いほうが良いからな」 空「天領奉公と、あと珊瑚宮の抵抗軍にも声をかけておこうか」 セ「あ、もしかして勝手に侵入は駄目だったパターンなのねこれ」 空「……勝手に侵入する気だったのか!」 パ「危ないな……良かったぜ、教えなくて……」 }} *** 僅かな手がかり [#x436f95c] #ac(h,alt){{ セ「ここが、邪眼工場……」 パ「改めて見ても、やな雰囲気だなぁ」 空「ありがとうトーマ、付いてきてくれて」 ト「いやいや。こちらとしても、喉から手が出るほど欲しいファデュイの情報を貰えるのなら安いものさ。お構いなく」 セ「とはいえ、管理下にあった以上は幕府のほうで調べ尽くされている可能性もあるわね……。稲妻の技術では行えないようなことを探したほうが良さそうね」 ト「そんなものがあるのかい?」 セ「あるかないかで言えば、ある。そうね……何か違和感を感じた場所があったら教えて欲しいな。調べれば何か出てくるかも」 }} ** 【原神】一緒ルート [#teb4a9a0] *** 久し振り? [#obb50517] #ac(h,alt){{ ロ「あれ?」 タ「げっ、キミたち……!?」 セ「あっ、アヤ――むぐっ!?」 タ「あやーっ、こんなところで奇遇だねぇ二人とも! どうして璃月にいるんだい? 何か探しものかな?」 ロ「……(察し)。タルタリヤこそ、まさか璃月にいたとはなぁ。驚いたよ」 タ「俺はまぁ、……神出鬼没ってヤツだからね」 ロ「へぇ?」 タ「…………いや、本当だから! 嘘はついてないぞ、嘘は」 セ「――ぷはぁ! なーにが神出鬼没よ、カッコつけちゃって!」 鍾「公子殿の知り合いか?」 タ「ああ、腐れ縁みたいなものさ。故郷で小さい頃からつるんでいるきょうだいだよ」 ロ「初めまして、ロッカです」 セ「私はセツカ! 残念ながら、このわからず屋の幼馴染です!」 タ「残念ながらとは聞き捨てならないね?」 鍾「往生堂の客卿、鍾離だ。公子殿とは、たまに食事に付き合ってもらっている。よろしく頼む」 空「俺は空、旅人だ。よろしくね」 パ「おいらはパイモンだ! よろしくなっ」 }} *** 【原神】冬国の兄妹 [#z46e785d] #ac(h,alt){{ 空「ところで、その……間違っていたら申し訳ないけど、二人はきょうだいなの?」 ロ「ああ。見えないだろうけど、一応双子の兄妹だよ」 セ「逆ですー、私が上ですー」 ロ「はいはい」 タ「ロッカのほうが数倍大人の対応だよ」 セ「むっ、私たちに借りがあること忘れたのかなー? アヤ……」 タ「だーっ!! 分かったから! キミはほんっと昔から――」 セ「何よ、アナタだって――」 鍾「随分仲が良いんだな」 ロ「まぁ、タルタリヤも言ってたように、腐れ縁ですからね。特にあのふたりは、小さい頃からあんな感じだったし」 鍾「ふむ……微笑ましい光景が目に浮かぶな」 空「……そう、兄妹かぁ」 ロ「…………? 何か?」 パ「あー、えっとな? 何でもないんだぞ? なっ空?」 空「うん、ちょっとね」 }} *** 例えばの話 [#yeb6a43d] #ac(h,alt){{ パ「ロッカは、セツカのことが本当に大切なんだなぁ」 タ「ほんとほんと。例えばセツカが俺と結婚するってなっちゃったら、どうするのよ?」 セ「ちょっと、なんて話してるのよ!? そんなの絶対な――」 ロ「まぁ、それはセツカが決めることだし……でもそうだな。タルタリヤだったら、ファデュイの執行官を辞めてくれさえすれば、俺は構わないな」 パ「お?」 タ「へ?」 セ「は!?」 ロ「それ以外はまぁ、相手次第だけど」 セ「やだー!! こんな奴と結婚なんて絶対やだ!! ていうか、何で認めちゃうの!?」 ロ「いやいや、真面目に考えてみろよ。料理は上手いわ、付き合いやすいわ、面倒見は良いわ、北国銀行勤務で金はあるわで、普通に有料物件だと思うぞ?」 空「最後!」 パ「言われてみれば、確かに有料物件!」 セ「でもこんな戦闘狂、御せる訳がないし、毎日付き合わされるじゃない! それでなくてもいつぽっくり死ぬか、気が気じゃないわよ!」 空「(……あれ、それって公子がファデュイ辞めれば解決するよね?)」 パ「(本人の内面は別に不満ないんだな?)」 ロ「それはセツカもだろ。タルタリヤくらいじゃなきゃ、相手のほうが疲れて音を上げるっての」 セ「むきー! ロッカのくせに生意気よ!」 パ「……ん? おーい、公子が固まってるぞ!」 }}