SSS のバックアップソース(No.17)

#author("2021-12-25T06:44:11+09:00","default:admin","admin")
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&color(#ff0000){!!注!! ネタバレ配慮なし。2012/12時点での最新情報を含みます};
凄まじく短い文章的なもの。
 
**【原神】別離ルート [#z767034b]
*** 邂逅 [#x745c4f5]
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タ「だから君は、仙人のもとへ――。っ!」
空「うわっ!?」
パ「おわぁ! な、なんだぁ!?」
セ「――久し振りね、《公子》! こんなところで会えるとは思わなかったけど!」
タ「おやぁ? これはこれは……不躾に誰かと思えば、セツカじゃないか」
空「公子の知り合い?」
パ「みたいだな。やり取りの割にはめちゃくちゃ不穏な空気だけども」
タ「いつの間に璃月に来てたんだい? 連絡くらい寄越してくれても良かっただろう」
セ「良く言うわ、のらりくらりと躱すくせに……アナタには聞きたいことがたくさんあるの。大人しく話してもらうわよ。ファデュイ執行官、《公子》様」
タ「……へぇ、面白いじゃないか。旅人、仙人たちのことは任せたよ。デートのお誘いは断ったら申し訳ないから、ね!」
セ「あっ……こら、待ちなさい!」
パ「はぁ!? おい公子――行くのはやっ!」
空「うーん……仕方ない。俺たちは取り敢えず、仙人のところに行ってみよう」
}}

*** 冬国の旅人 [#x745c4f5]
#ac(h,alt){{
鍾「詳細は割愛させてもらおう。まずは俺とともに……」
セ「あっ、旅人! そこの金髪三つ編みくんと、ちっちゃい子!」
パ「ん?あ、お前は!」
鍾「知り合いか?」
空「えーっと、公子と話してたら、突然飛びかかってきた人」
セ「その覚えられ方、すごーく嫌なんだけど……。いや、その件は本当にごめんなさい。私、カッとなったら周りが見えなくなるタイプみたいで……アイツを見付けたと思ったら、早く追いかけなくちゃと必死になっちゃって」
パ「なるほど、それでかぁ」
セ「改めて自己紹介させてもらうわ。私はセツカ。スネージナヤを出て、さがしものと見聞の旅をしているの。アヤ……じゃなかった、公子とは腐れ縁の友人よ」
空「俺は空、こっちはパイモン。旅人同士、よろしくね」
鍾「往生堂の客卿、鍾離だ。公子殿のご友人か……彼には俺も世話になっている」
セ「ああ、タルタリヤが言っていた『先生』はアナタですね? 腐れ縁のお調子者がご迷惑をおかけしております」
パ「なぁ、お前のさがしものってなんだ?」
セ「私がさがしているのは……って、こんな往来で話せるものではないわね。すぐそこのお店に行きましょう」
}}

*** さがしものをさがして [#x7f59ffc]
#ac(h,alt){{
セ「それで……私がさがしているのは何、って話だったわね。それはね、実の弟なの」
パ「弟?」
セ「うん。事情があって故郷を飛び出したきり行方が分からなくて、こうして各国を渡り歩いて捜しているの。黒髪で、私より背も高くて、このブローチと同じ形をしたタイピンを着けていると思うんだけど」
空「うーん……」
パ「見たことはないなぁ。少なくとも、モンドでは見かけなかったな」
鍾「なかなか上等な鉱石でつくられたブローチだな……だが、璃月でも見かけたことはないな。というより、公子殿と貴殿が友人であれば、その弟殿も公子殿と友人なのだろう? 公子殿が知らないのであれば、俺も分からないな」
パ「ああ、だから公子なのか!」
セ「そういうこと。タルタリヤにも、詳しいことは分からないと言われたわ……というより、アイツがスネージナヤを出たのは結構前の話だから、私たちが故郷を出たことも知らなかったみたい」
パ「そもそも、セツカの弟は、何でいなくなったんだ?」
セ「話せば長くなるから、簡単に言うわね。――『ファデュイに狙われているから』なの」
パ「えっ!? どういうことだぁ!?」
鍾「…………」
セ「隠してても仕方がないから話すけれど……私のフルネームはセツカ・シルバーフィールドと言うの。スネージナヤで『シルバーフィールド』と言うと、悪い意味で有名な家の名前でね。ファデュイが研究する様々な技術――邪眼もそのひとつね――に、技術方面で手を貸していたという事実は消えない。私が旅をしているのも、色々あって国中からの目が痛いからだし……有名過ぎるのも考え物ね」
鍾「つまりセツカ殿自身は、スネージナヤの女皇とは関わりがないと?」
セ「ない……とも言えません。少なくとも、私が物心ついた頃からはないと思います。女皇様にお会いしたことはあるそうだけど、記憶にもなくて」
パ「おおう……」
鍾「では、弟殿もそう変わらないだろうな。……家名というものは、時として厄介なものだな」
パ「オマエ、『弟はファデュイに狙われてる』って言ってるのに、ファデュイである公子のこと信用しても大丈夫なのかぁ?」
空「確かに……公子がわざと間違ったこと言ってる可能性もあるよね」
セ「……そうよね、普通に考えればそうね。信用すべきじゃないとも、自分でも思ってる……。でも、アイツは私にとって『弟以外で信用出来る、唯一の親しい友人』でもあるのよ。実を言うと、今でも何でファトゥスに、という気持ちはあるわ。本人には言ってやらないけど」
パ「ああ、そうかぁ……。よし! なら、オイラたちがその『新たな信用出来る親しい友人』になってやるぞ! それなら、嘘かどうか悩まずに信用出来るだろ?」
セ「あはは、ありがと。心強いわね」
}}

*** 邪眼工場について [#z46e785d]
#ac(h,alt){{
セ「旅人、パイモン! 丁度良かった。聞きたいことがあったのよ」
パ「どうしたんだ?」
セ「アナタ、先生に稲妻の話をしたでしょう? 邪眼工場について先生から聞いたものだから、話を聞きたくて」
空「ああ……」
セ「……? 聞かないほうが、良い?」
パ「ええっと……」
空「……いや、話すよ。信頼出来る友人、だもんね」
パ「旅人……そうだな! セツカ、実はな――」
 
セ「……なるほど」
パ「参考になりそうか?」
セ「ええ。――私の家のせいで本当に嫌な思いをさせてしまったわね……。謝って済むものじゃないけれど、本当にごめんなさい」
空「セツカ自身は悪くないでしょ? それに、力になれたのならなによりだよ」
セ「本当は、そこに連れて行って欲しいと思っていたのだけど……そういうことなら仕方ないわね。私一人で行ってみるから、場所を教えてくれないかしら?」
パ「ええー!? ファデュイは今はもういないと思うけど、危険だぞ!?」
セ「危険は承知よ! でも、そこに僅かでも手がかりがあるなら、探さない訳にはいかないの」
パ「ううん……旅人、どうする?」
空「一人は危険だ。一緒に行くよ」
セ「良いの? 無理しなくて良いのよ?」
空「女の子一人で行かせられないよ」
パ「そうだぞ! 友達が危ない場所に行こうとしてるなら、尚更だ!」
セ「……ふふ、ありがと。じゃあ、お願いするわ」
}}

** 【原神】一緒ルート [#teb4a9a0]
*** 久し振り? [#obb50517]
#ac(h,alt){{
ロ「あれ?」
タ「げっ、キミたち……!?」
セ「あっ、アヤ――むぐっ!?」
タ「あやーっ、こんなところで奇遇だねぇ二人とも! どうして璃月にいるんだい? 何か探しものかな?」
ロ「……(察し)。タルタリヤこそ、まさか璃月にいたとはなぁ。驚いたよ」
タ「俺はまぁ、……神出鬼没ってヤツだからね」
ロ「へぇ?」
タ「…………いや、本当だから! 嘘はついてないぞ、嘘は」
セ「――ぷはぁ! なーにが神出鬼没よ、カッコつけちゃって!」
鍾「公子殿の知り合いか?」
タ「ああ、腐れ縁みたいなものさ。故郷のね」
ロ「初めまして、ロッカ・シルバーフィールドです」
セ「私はセツカ・シルバーフィールド! 残念ながら、このわからず屋の幼馴染です!」
タ「残念ながらとは聞き捨てならないね?」
鍾「往生堂の鍾離だ。公子殿とは、たまに食事に付き合ってもらっている。よろしく頼む」
空「俺は空、旅人だ。よろしくね」
パ「おいらはパイモンだ! よろしくなっ」
}}

*** 【原神】冬国の兄妹 [#z46e785d]
#ac(h,alt){{
空「ところで、その……間違っていたら申し訳ないけど、二人は兄妹なの?」
ロ「ああ。見えないだろうけど、一応双子の兄妹だよ」
セ「逆ですー、私が上ですー」
タ「ロッカのほうが数倍大人の対応だよ」
セ「私たちに借りがあること忘れたのかなー? アヤ……」
タ「だーっ!! 分かったから! キミはほんっと昔から――」
セ「何よ、アナタだって――」
鍾「随分仲が良いんだな」
ロ「まぁ、タルタリヤも言ってたように、腐れ縁ですからね。特にあのふたりは、小さい頃からあんな感じだったし」
鍾「ふむ……微笑ましい光景が目に浮かぶな」
空「……そう、兄妹かぁ」
ロ「…………? 何か?」
パ「あー、えっとな? 何でもないんだぞ? なっ空?」
空「うん、ちょっとね」
}}