遊星歯車は今日も惑う のバックアップ(No.15)


あらすじ

 黎明町と、朔月町。これはそこに住まう三人の、普通でありたかった少年と、普通になれなかった少年と、普通を捨てた少女の話。

登場人物

紅地[曉家]

曉家に連なる人物

警察組織特別部隊《蒼天》

警察組織関係者

その他

世界観

地理

 『黎明』と『朔月』は、隣り合わせている町の名前。主にこのふたつの町内の話です。
 朔月は坂が多く、住宅街が中心の街(広島の尾道のようなイメージ)。旧き良き、といった住宅が多く、曉家を始めとした人々は、比較的起伏の少ない土地を先祖代々受け継いでいる。坂を利用した農業なども盛んで、大抵の家は自宅栽培を行っている。
 黎明は都会で、商業施設等が密集している地域。警察署本部が存在し、治安は程々に良い。旗本の一部隊が貢献し発展してきた街で、朔月と比べると閉塞的で、便利ではあるがあまり居心地の良い街とは言えない。

紅地

 組織の一つ。読みはテラロッサ。常人とは異なる世界で生きる者たちだが、完全悪ではない。
 本来なら警察が請け負うべき事件の収拾に駆けつける事から、町の人間から一目置かれている、いわゆる自警団のようなもの。頭領は二世代交代制の為、日向の父親ではなく祖父の曉源三。次期当主は順当に行けば兄の陽向なのだが……。
 祖先は元々侠客の一族であり、弱きを守り強きを滅するという家訓の許、時には手段を選ばずに暗躍していたという。刀を始めとする武器狩で家宝である《紅》を奪われるのを逃れ、現在は家の何処かに隠されているらしい。
 表の顔は、源三が趣味で始めた建築業『紅地建設』を営んでいる。

蒼天

 組織の一つ。読みはそのまま。
 警察庁に所属する特別部隊の別称。主に通常の警察で対応出来ない暗部の活動を行う。
 特に町に蔓延る害悪な者達には容赦がなく、そういった者を排除しようと言う動きがある。紅地の人間は『手段を選ばない人間』だとして受け入れず、自分たちの意にそぐわないため、敵対関係にある。
 署長は宵口嶺彌。前身は旗本の一部隊。署長の更に上に役職が存在するが、今のところ不明。

固有名称

光(名称変更予定)

 武器の事。全てをそう示すのではなく、妖刀のように、通常なら考えられない力を宿しているものを指す。
 そもそも銃刀法違反の規準が厳しくなった今、正式な理由で武器を所有している者は少ない。ただ、警察に属さない者でも隠し持っているケースは少なくなく、警察が取締に手を焼いている。
 一応、それ以外でも持ち主の詳細な説明や正当な理由により所持を許されている者達がいる。希少価値は高く、遥か昔に武器狩が行われたのは、帯刀権を百姓から奪い兵農分離を目的とされていたが、実際には武器の中に紛れて存在する光を大名が支配しようとした為である。
 その正体は、数多の魑魅魍魎が姿を変えた武器であり、特殊な力とは人間の手に負えぬ力が溢れ出したもの。それを公使することが出来る人間のみが所持を許されており、通常時は厳密に保管することを義務付けられている。

 また、何の変哲もない武器と光の区別は全くつかない。

公立朔月第一高校

 付近の住人は『朔一』と呼ぶことも。
 制服は男子が学ラン、女子がセーラー。
 治安が悪いと噂があるが、あくまで噂であり真相は不明。

大学附属黎明高校

 制服は男子がブレザーor学ラン、女子がセーラーorブレザーの選択制。
 扱い的には、朔月第一高校よりは進学に対して熱が入れられている。

公立黎明総合大学

 単位制の大学。

他何かいろいろ