桃色がかった美しい長い髪と、濃い桃色の瞳を持つ女性。やがて『エアグルス大陸』と呼ばれるようになる地を治める一族の娘であり、『大いなる者』にその存在を認められた『神』でもある。
大人しそうに見えて、意外と行動力があり、趣味で乗馬しながらの狩りなども行っている。また、首から下げているアミュレットは『大いなる者』に賜った遺産であり、彼女の力を大きく御する為の力を有する。弓とアミュレットは、彼女亡き後、リツレントの滝の家に保管されていた。
『大いなる者』にエアグルス大陸を統治する存在として生み出された、「神であると同時に人間でもある」、所謂『神族』と呼ぶべき人物。そのため転生を繰り返しても必ずエアグルス家に生まれてくる――はずだったのだが、その力は近年になるにつれて薄まっており、カイルが転生を果たしたことにより遂にその法則を無視してしまう事態となった。
二重人格ではないものの、人間である意識が『ディアナ』、神である意識が『ルーナ』と名乗る。『ディアナ』はソーレの企みによって体を失い、魂は輪廻の輪に還ったが、『ルーナ』は彼の呪いとも呼べる呪術によって幻影の地獄に囚えられ、長い時間そこを彷徨っていた。そして『ディアナ』は再びエアグルス大陸を統治する一族に生まれ、子孫リダミニータへと続く歴史を繰り返す。
その転生先が、エアグルス大陸の王族ではなく、ただの一般の民『ユキナ』となったのは、ラルウァとなった神族を封印する事に使い果たした力を取り戻したカイルに引き寄せられたか、自身が持つ『魂の構成を変質させる力』を自身に使用したかのどちらか（※この辺不明瞭なので変更の可能性あり）。