読みは「フォルノ」。
魔力とは異なる異質な力の総称。人間にとっては有害となるが、神や神族にとっては、なくてはならないもの。
媒体とするものは、乱暴に言えば何でも良い。植物が汚染されれば人を襲う魔物化する。魔物が汚染されれば、より暴力的に血を求める獣に。人間は言わずもがな、人の思念にすら取り憑く事も可能。
そもそもそれが世界を覆うようになったのは、御伽噺の時代、《大いなる存在》が地上に暮らす神達の為に解放した事による。だがそれはあまりにも強大な力で、人間が汚染されてしまうと内包しきれず、ラルウァ(=怪物化)してしまう。それを憂えた《大いなる存在》が、自分の代わりに《月の力》を調整し、大地を自由に動ける者として生み出したのがディアニカリア(ルーナ)だった。
一言で表すなら、『《月の力》に汚染された存在』。
汚染されてしまうと体全体が黒く染まり、理性すら消され、体は異質なものへと変化してしまう。姿形は獣を象っているものもあれば、全く予想出来ないものとなる事もある。
体内に流れる血も《月の力》に汚染されていて、常人が浴びればたちまちラルウァ化の一途を辿る。
また、普通の魔力による魔法や、通常の武器ではほとんどダメージが入らない強固な体を有する。対抗するには《月の力》を利用した攻撃を行うしかなく、その武器の製造も限られた者にしか出来ない。
汚染された魂は、倒されない限り輪廻の輪に戻る事もなく、際限なく命あるものを自身と同じに作り変えようと襲いかかる。汚染されきってしまうと、もう元の存在に戻る事は不可能。
主に《シャイン》に属する者達の事。
全員が過去に一度死亡しているが、ゼルフィル以外は《ソーレ》の力により冥府に向かっていた魂を捕らえられ、元の体を《月の力》により強固なものに作り変えられた上で戻って来させられた。
ゼルフィルはトキワが死亡した際に《ソーレ》が呪い、利用する為に彼の魂の断片を作り変えて生み出した、半ラルウァ。