コウや夏名里の時代よりももっと昔の、珠子や神楽が活躍していた頃に存在していたセイバー。もっとも、この時代ではジュエルマスターと呼べる人間が複数存在し、翡翠もまたその一人であった。
星辰町側にある寺の息子。跡継ぎではあったものの、本人の意志を汲み取った実弟にその座を譲り、本人は異世界に渡って星喰いの相手をしていた。
家に伝えられている先祖の話とともに受け継がれてきた、大太刀『星影』を所持し、変身した際はそれを豪快に振るう。また、実家に祀る神の神徒である鼠の『黒』を連れている。
短い黒髪に、吊り目気味の紅い目。通常時は暗い黄緑系統の着流しを着ている。寒さにはめっぽう強く、冬でも余程寒くなければそのまま。無理だと感じた時には、青緑がかった灰色の羽織を、腕を通さずに肩からかけている。足元は草履。
変身した際は黒髪こそ変わらないが、光に当てられた箇所がうっすら緑がかって見えるようになる。また、羽織を腕を通さずに肩からかけ、紐をまとめる為の星宝石の留め具が現れる。全体的に普段着より明るい色彩の着物と、袴姿になる。
基本的に楽観的で、細かいことは気にしない性格。喧嘩っ早いせいで誤解されがちだが、人を傷付けても良いとは露程も思っておらず、ただ喧嘩を売られたから買っているだけ。自分の成した事は、いずれそっくりそのまま自身に返ってくる、と幼い頃から祖父や祖母に教えられて育っているので、喧嘩しないで良いならそれに越した事はないと考えている。
そしてそれは仲間に対しても向けられていて、敵が仲間を、その逆であったとしても、傷付けようものなら全力で阻止しようとする。が、不器用故に言葉選びを誤る事が多く、その結果、仲間と武器を交える事も多い。
またその逆、仲間からの心配や好意もそれと捉えられる事が少ないのは、『弟は何もかも自分に押し付けやがってと思ってるはず』と考えている事からも分かる。*1
前述した大太刀『星影』は、先祖代々受け継がれてきた大黒家の所持品のひとつ。先祖が遭遇したとされる星の龍より賜った鱗(星宝石)を加工しつくられた刀で、現実世界に於いても星喰いを屠れる斬れ味を持つ。
変身時はそれに加え、人並み以上に鍛えられた身体能力の向上もあって思った以上に機敏に動き回り、重たい一撃を繰り出してくる。
ただし防御力に関しては標準より僅かに下回り、搦め手を交えられると対処に気を取られてしまう。ただ、これに関しては変身時限定で実体化する黒がサポートに回っており、不意打ちをしたところで通る事はそれほどない。
表層 | 異世界(ただし殺伐としてる) |
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中層 | 現れる人々がみんな異質な何かにころされていくのの繰り返し |
深層 | 幼い頃の家の周辺、中には縛られている大太刀(=翡翠の刀) |
ここからネタバレ