人物
20歳。温厚な性格で、年不相応に落ち着いているかと思えば、時に子供っぽく笑う事もあり、「親しみやすい」「良い意味で子供っぽい」と彼を知る人は語る。ただし、フレンドリーと言えばそうかもしれないが、そう接する相手は選んでいるようで、誰彼にでもそういった対応をする訳ではない。また、自身の事情については自分から口にする事はなく、割と他人を頼るのが苦手なところがある。
水色寄りの蒼い髪を肩甲骨の上くらいまで伸ばしており、項でひとつにゆるくまとめている。
サモンナイト：旅の召喚師
『僕はスペイド。ただの旅人だよ』
『やぁ、久し振り。そちらの調子はどうだい？』
『やー、流石に迷惑をかける事が分かりきってるからなぁ……』
概要
護衛獣であるポワソを連れた、リィンバウムを気ままに旅する青年。
召喚技術だけでなく医術、その括り以上に博識であり、蒼の派閥所属のネスティですら驚くような事を知っている素振りを見せる。むしろ言わないだけで、専門外であるはずの彼の種族の話やらも知識として持っている。
マグナ・トリスとは旅の道中に立ち寄ったゼラムですれ違い、黒の旅団襲撃時に居合わせる事となる。
黒の旅団所属のイオスと同じ軍学校に通っていた過去があり、学費は研究室の手伝いやアルバイトなどをこなして自身で工面していたが、卒業後は軍属にならずに気ままに旅をする事を選んだ。
ユニット性能
- 得意武器は槍。
- 武器自体は何でも扱いの心得があり、別クラスでは剣や斧も扱うようになる。
- 召喚術の得意属性はサプレス：S、副属性にロレイラル：A。
- 聖母プラーマなどの回復・補助系統も扱うが、基本的には攻撃系統の召喚術を多用する。性能的には、イオスが槍の前衛ユニットとするなら、こちらは槍の後衛（召喚術得意）ユニットとなる。
- やたらLACK値が高い。
詳細情報
ここから未確定
正体は、無色の派閥所属の貴族であるオブシディアン家の子息。オブシディアン家の資産ではあるが、召喚獣とは家の思想と反するとして保管されていた『天使サリエル』と、幼少の頃の召喚実験でうっかり適応してしまう。その際にサリエルと言葉を交わし、家の思想に疑問を抱いていた事も手伝って、やがて家を飛び出す。無色の派閥からの追手に追われる事を危惧して取り敢えず帝国に逃げ込み、学生生活を送りながら密かに憧れていた勉学に励み、卒業後は出来るだけ一箇所にとどまらないよう旅をしていた。
オブシディアン家は、主に暗部で活躍する召喚師の家名。魔術、召喚術に秀でており、その悪辣ぶりから様々な方面に敵を作っていた。そんな中手に入れたサモナイト石から呼び出しに成功したサリエルの『サプレスの同胞ではあるが、罪を犯した者がいる。そいつは即刻排除しなければならない』という願いには従えない、とオブシディアン家当主はしていたが、貴重なそれを手放す事も出来ない為、サリエルを強制送還すると、長らく蔵の方に保管していた。
オブシディアン家に引き取られた子供は、基本的に悪行に従事させる為の教育を幼少時から受けさせられている。傍目から見ても異質なその家庭にいながら、スペイドがそれを「おかしい」と気が付けたのは、どこか知らない場所で仲良さそうに遊んでいる子供達を見守っている自分を、毎夜夢に見ていたから。リィンバウムの何処かだと思わせるその場所は、家からは出して貰った事がなかった彼にとってはどこか懐かしいとすら思わせていたし、楽しそうに笑っている子供達を羨ましい、とすら感じさせていた。
とはいえ、実家に対して復讐を目論んでいる訳ではない。どちらかと言えば絶縁を望んでいるものの、叶う事はないだろうなと半ば諦めている。
4時点では変わらず単独行動を好む旅人だったが、巡りの大樹自由騎士団所属のレイド、ラムダ、ルヴァイド、イオスに丸め込まれ、軍医兼研究者として所属する事になる。 初めは加入する事に躊躇ってもいたが*1、無所属で一人無色と立ち向かうよりは対抗出来るだろう、とのイオスの説得により、裏方の仕事ならと請け負った話がある。
死亡時期は、少なくとも4終了から数年後。幼少期の実験などの影響により、早めに他界した可能性は高い。
なんとなく考えていた事をつらつら
自身と契約している固有の最強召喚獣は天使の誰かかなと思っていたのだが*3、とはいえ善良な天使じゃないよな……とは考えていた。『天使』『医療に精通』しているといえば、アズラエル、サリエル……かなぁ？みたいな。で、調べたらサリエルって『死により分かたれた悲しさを慰める役目を〜』みたいな記述があって……あれ？ これまさにでは……？という顔をしていた。（のちのはーちゃんと対になるならという意味で）しかもサリエル、月にも関係してるの……？
そんな事を考えていたら、今更ながらきちんと設定確認しようとなって、今に至る。もしかしたらそのへんの設定はレッドン（月）に引き継がれている*4のかもしれない。
交友関係
- ポワソ
- 初めは自身を呼び出して、「リィンバウムに縛り付ける者の仲間だ」と警戒していたが、サリエルが彼と契約した事で『同胞』だと認識する。やがて、スペイドが家出した頃には同胞以上、『仲間』あるいは『友達』だと認識している、らしい。
- サリエル
- スペイドが誤って呼び出した天使。初対面のはずなのに何故か自分を知っているような口ぶりで話しかけてくる相手を気味が悪いと感じていたが、「手伝ってくれればここから出してやる」と言われ、好奇心には勝てずに彼と契約する事を承諾した。
- イオス
- 軍学校時代の同級生。気兼ねなく話せる唯一の友人。多少融通が効かないところを心配したり、からかったりしているが、イオスからは同年代・得意武器が同じなど、共通点も多い親友だと思われている。
- 比較的付き合いの長い方であるにも関わらず、イオスはスペイドの事情は何一つ知らない。これはむしろ、スペイド側が巻き込むまいとして秘密裏にしていた、と言うべきか。教えれば、親友と呼べなくなる可能性を危惧していたのかもしれない。
- イオスが「話してくれないのなら聞くべきでもない」と思っていたのもあるが。
- ルヴァイド
- 始めこそ親友を悪事へと誘ったとして嫌われていたが、事情を知ってから〜2終了時点の間で和解。イオスを助けた事を感謝され、以降は尊敬されている。
- 4時点ではスペイドはまだ巡りの大樹自由騎士団には加入していなかったが、ルヴァイドからは既に騎士団の一員だと思われていた。誤解が解けた上で「目立つと派閥に気付かれる可能性が！」と心配し断られていたのを、レイドと組んで丸め込み、裏方なら、と返事を引き出した経緯がある。
- ハヤト、アヤ、トウヤ、ナツミ
- フラットの面々
- 守護者達
- スペイドが旅をしていた道中で立ち寄ったサイジェントのスラムで、ひと悶着起こしていた際に出逢った。2終了後以降も、良き友人として付き合いが続いている。
- キール、クラレット、ソル、カシス
- 因縁ありの言葉を交わしているが、実は既知の間柄。彼らの父・オルドレイクが魔王を召喚しようとしているなど、嫌な噂を聞いていた。キール、クラレットも『自分達と同年代ながら高位の天使と契約に成功した』スペイドの事は知っており、サイジェントでの再会時は警戒を示している。ソルとカシスは初対面。
- 一連の事件収束後は、互いの召喚術の知識や技術を交えつつ切磋琢磨する良い友人となる。キール、クラレット相手だとからかったりもするが基本同年代相手の対応で、ソル、カシス相手だと少しだけ兄さんぶるところがある。
- マグナ、トリス
- ネスティ
- アメル
- イオス達黒の旅団と何故か対峙している面白集団。事情を知ってからはむしろ黒の旅団と敵対する事を選択し、親友の真意を図ろうとする。
- ミモザ
- レイド、エドス、ギブソン、ラムダ
- 頭が上がらない保護者。無色の派閥からの追手が来るかもと打ち明けたにも関わらず、それがどうしたと返されて戸惑っていた。レイドに関してはルヴァイドと組んで彼を丸め込むのに長けている。
刀剣：審神者
『なんやかんやあってね』
『楽しいよ。それに、ここは君達以外誰もいないし、追われる事もないから』
概要
名を『キクラ』と変えてはいるが、有事の際以外は名乗る事はない。蒼い髪は変わらず緩く括り、体の前に垂らしている。刀剣の前では顔を隠している。
一度政府に対してやんちゃをした為に、目をつけられていると同時に政府の手駒として良いように使われている。彼の本丸を取り巻く霊力が凄まじいが、彼は理由を「元々別の世界とのパイプがあるせいだねー」と呑気に語っている。
何故かレア度の高い刀剣男士ばかり呼んでしまう。
詳細情報
- 以前、本人の判断誤りで数振りの刀剣を失ってしまった事があり（その中に堀川国広・加州清光がいる）、以降その刀剣達との縁が希薄で呼び出せない状態。
- 故に和泉守兼定とは険悪な（ただし審神者自身は本当に申し訳なく思っている為、和泉守の一方的な）関係。
- なお、その時の事件処理を担当していたのが山姥切長義。その縁もあって、聚楽第任務後に配属されている。
交友関係
- 歌仙兼定
- 初期刀、近侍。雅とは、を事あるごとに説かれている。
- 厚藤四郎
- 和泉守兼定
- 初打刀（元初太刀）。堀川を始めとした、数振りの刀剣男士との縁が希薄な原因を作った審神者を嫌っている。
- 鶴丸
- 御手杵
- 初槍。たまに彼の鍛錬に付き合わされているが、下手に油断すると倒されそうになるとぼやいている。
- 山姥切長義
- 元政府の監査官。呑み過ぎる前に叱りに来たり、働き過ぎる前に仕事を奪いに来る。とある事件の際にはまだ政府にいて、その事件の担当をしていた縁で、彼の本丸に配属された。
- 源清麿
- 審神者の酒飲み仲間であり、長義の元同僚。飲み比べをして、二人して長義に叱られるのは日常茶飯事。
- 一文字則宗
- 長義・清麿同様政府出身の刀剣だが、二振りよりもずっと先輩。主である審神者を『坊主』呼びしつつ時に振り回しながらも、歪な存在として見守っている。
本丸
- 鶴丸もびっくりの機械、呪術による仕掛けが満載のからくり洋館。*2
- いつもいる執務室は大きな本棚があり、収納されている本は呪術関係のものも多い。
- 政府に良くも悪くも近いので、時間遡行軍に直接襲われる可能性は低いが、襲われたとしても撃退出来るかもしれない。
やがて組織の名が大きくなってしまうと、実家に自分を見付けられる可能性が高くなり、周りへの影響を危惧した為。
だが鶴丸は楽しそうだとは審神者談。
ポワソが『天使の使い〜』とあるので。
そもそも、イオス（月）とレッドン（月）の二人の設定は彼の流用だったりする。