ストーリー:片耳のピアス1
クーザン、ユキナ
- ユキナ
- クーザンのそのピアスって、ウィンタからだったっけ?
- クーザン
- ああ、『友情の証だ!』とか言われたからつい受け取って着けてたけど。そういえば、こいつの片割れも消えちゃったな
- ユキナ
- もしかして、それも何らかのいわくつきなんじゃない? 例えばほら、発信機みたいな
- クーザン
- 怖い事を言うんじゃ……いや、待て。お前らあの時、俺の行方を具体的にどうやって知った?
- ユキナ
- あたしは何もしてないよ。ウィンタが突然家に来て、『クーザンの行き先見付けたぞ』って。本当に先生に聞き回ったのかもしれないけど、あたしその時、あんたのせいでズル休みしてたから分かんない
- クーザン
- ……あながち間違いじゃない気がしてきた……
- ユキナ
- でもあいつの事だし、悪用しようとは思ってなかったはずだよ。でなきゃ、自分を犠牲にしてまで、クーザンやあたしを守ろうとはしないわよ
- クーザン
- ……そうだな